建築家・松岡恭子さんに聞く、天神のこれからとまちづくりについて
By 佐々木 恵美
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西日本シティ銀行は2021年11月15日より「天神ビッグバン」第一号案件である『天神ビジネスセンター』の1F~3Fに、西日本シティTT証券・アルファ天神とともに天神支店をオープンします。そんな大規模都市開発により変革する天神エリア。その天神エリアにおける街のあり方やビジネス展望について各方面の方々にお話しを伺います。
「天神ビッグバン」による大規模な都市開発が進む天神エリア。コロナ禍の影響で働き方に大きな変化が起きる中、商業施設やオフィスビルの建築が着々と進んでいます。
今回の記事では、建築家として国内外のさまざまなプロジェクトに携わり、設計事務所スピングラス・アーキテクツ代表取締役を務め、2012年に市民に建築の面白さを伝えるNPO法人福岡建築ファウンデーションを設立。さらに2020年には「One Kyushuミュージアム」をスタート。総合不動産会社・大央の代表取締役社長も務める松岡恭子さんに、これからの天神のあり方についてお話しを伺います。
市民をいかに巻き込むかが需要
――天神という街にどのような印象をお持ちですか?
松岡:歴史を紐解くと、天神は私が生まれる前に先人たちが汗をかいて作られた場所です。福岡ではもともと川端商店街あたりの博多エリアが商業の中心地でした。そんな博多に追い付こうと、天神ではおそらく日本で一番早い時期にまちづくり団体を立ち上げ、多くの方々が手を携えて頑張ってこられました。また、紙与の渡辺與八郎さんが私財を投じて渡辺通を作られたり、松永安左エ門さんが路面電車設置に多大な貢献をされるなど、人の手があって汗をかいて今の天神があるのです。

――松岡さんは、天神ビッグバンの中心になっている「天神明治通り街づくり推進協議会」(MDC)に関わられていました。
松岡:2015年から5年間、MDCのアドバイザーと景観形成部会などのコンサルタントを務めました。ご存じのように、天神ビッグバンは福岡市が国家戦略特区による航空法高さ制限や、市独自の容積率緩和制度などを組み合わせて、民間の力を活用して先進的なビルへの建て替えを促進するプロジェクトです。MDCは天神ビッグバンのコア部分となる天神明治通り地区の約17haを対象に、老朽化した建物の機能更新とまちづくりを推進する官民連携の地権者組織として、2008年に設立されました。2021年10月に規制緩和第1号案件となる「天神ビジネスセンター」が竣工し、今後も2024年にかけて開発が進んでいます。

▲天神ビジネスセンター
――MDCに関わって、感じられたことを聞かせてください。
松岡:天神らしいとはどんなまちなのか、ということを再考する機会になりました。当たり前と思っていることが、実はすごいことだったという再発見もありました。例えば天神地下街という背骨がしっかりあり、そこと各建物が緊密に連結しています。また建物同士だけでなく新天町とも地下通路つながっていて、歩行者が移動しやすい環境が街全体に広がっています。
大型のオフィスビルだけでなく、大名や今泉など通りが狭く建物も小ぶりで界隈性のあるエリアが隣接していることも天神の良さだと思います。水鏡天満宮や警固神社で歴史をさかのぼり、旧大名小学校や赤煉瓦文化館、公会堂貴賓館といった建造物から戦前の時代を訪ねることもでき、また西に福岡城跡と堀、東に那珂川があって水や緑との接点にも恵まれています。さらに天神のビルの屋上はビアホールや遊園地など、市民が楽しめる場になっていました。
そういう独自の魅力を今後、未来の「天神らしさ」に育てていくにはどうしたらよいのかを考えています。
――「天神らしさを育てる」ですか。
松岡:高さ制限や容積率緩和を受ける代わりに、公共に寄与する場をつくるルールになっているのですが、MDCではそのルールがもっと「天神らしい」ものになっていくと良いと発言してきました。例えば1階の角は約100㎡の広場にする、というルールがあるのですが、代わりに3倍の広さにするなら別の階に設けることも可能、といった工夫もできる制度にすると良いと思います。それによって音楽やイベントができるホールが生まれたり、九州の伝統文化に触れられるギャラリーが作られたりして、各建物に点在する公共の場が充実してくると「来たくなる、回遊したくなる」街になっていくのではと思います。
ただ「らしさ」ということについては、もっと市民も参加して議論する場があると良いなと思います。それはディベロッパーだけが決めることではないと思うからです。だから計画の内容をもっと市民にも情報公開した方がいいと考えています。
最近聞いたニューヨークのブルックリンで古い倉庫群を再開発した際の話では、始めは市民が反対したのですが、いろいろな説明会やイベントを開いて、その場を愛してもらったり思い出作りをしてもらったりして市民が開発の仲間になっていくプロセスを踏んだそうです。海外ではそういうコミュニケーションデザインを重視している。
ヨーロッパでは音楽ホールや市民センターなど公共建築を作るときに国際コンペが開かれて、有名な建築家が選ばれても、そこからが長いんですよ。市民に情報公開して討論会をして、結果として計画がなくなったり大幅な変更を迫られたりした案件はいっぱいあります。だからヨーロッパの建築家はタフなんですよね。
――その点、日本では情報を閉じてしまいがちですね。
松岡:そうなんです。結局できた建物を使うのは市民なので、市民をいかに巻き込んでいくかというプロセスがすごく大事です。日本全体に言えることですが、天神についてもファンづくりをしていくことが重要。天神ビッグバンによって天神が良くなったとか、昔の思い出を見つけられるとか、天神の発展史の上に自分たちもいるとか、自分たちも利用者だとか、そういう気持ちを持ち続けられるようなコミュニケーションデザインがとても大切だと思います。
まちづくりや建築にはさまざまな法律や規制があって、一般の方に説明して理解してもらうのはなかなか難しいのですが、でも説明しなければ始まらない。今は建設費が高くディベロッパーもとても苦労されています。建て替えたからといって簡単に収益がアップする時代じゃない。ディベロッパーの思いや実情も伝えつつ、市民と対話する場があった方がいいと私は思います。
――松岡さんは2012年にNPO法人福岡建築ファウンデーションを設立し、建築ツアーやワークショップなどを通して、建築と市民をつなぐ役割を担われていると感じます。
松岡:天神ビッグバンで取り壊しになった福岡ビル(通称・福ビル)の写真展を2021年10月に開催したのは、その市民との対話の一環です。福ビルは、建築的に見ると特に斬新というわけではなかったけれど、なぜあんなに愛されたのか。1階だけで入口が3か所あり、因幡町通り側に地下に行くエスカレーターを増設し、人が出入りしやすい環境を作っていた。文房具のとうじ、インテリアのニックといった地元の文化を支えたテナントがあり、地下には長年続いた飲食店があって地下街に直結していました。最上階はもともとヘリポートでしたが、近隣への騒音に配慮して利用変更し、誰でも行ける場所として一部ビアホールになった。西鉄の本社ビルなのに、誰でも訪れやすい開かれた建物でした。
建築的にみれば上質な石材がふんだんに使われていました。階段の床の石材に真鍮の数字が埋め込まれていたので、取り壊しが決まったとき、石やパーツを一部取りはずして、新しいビルの階段やエレベーター前に使ったらどうですかと提案しました。そういうことが市民の記憶をつなぎ、ファンになってもらう一つの手法で、お金に換算できない価値が生まれると思います。
NPOの仲間とはツアーやレクチャーなど様々な取り組みを通して、建物の魅力を市民に紹介し、まちづくりや建築への関心が高い福岡になっていくことを目指しています。
文化的ハブ機能で他都市にはない魅力を
――天神ビッグバンで新しくできる建物には、どんなことを期待されますか。
松岡:先ほどのホールやギャラリーなどの文化的な空間を作ることに加え、もともとあったように各建物の最上階は必ず市民が寄りつける場所にした方がいいということ。展望台でもガーデンでもレストランでもいいけれど、海や山が見渡せるような最上階を市民も観光客も誰でもアプローチできる場にすべきだと思います。
またこれからは「健康」がまちづくりのテーマの一つになってくると思います。天神で働くと心も身体も健康になる、そんな気にさせてくれる街。心の健康は先ほどお話ししたように音楽ホールや文化的な場所がたくさんあって、仕事帰りや休憩時間に気軽に立ち寄って心に潤いを与えてくれる感じ。また身体的には朝早くから働きにきたくなるオフィスビル、例えばグリーンがたくさんある、そこに鳥たちがやってくるし季節の花を愛でることができる、そんなオフィスだったら出社したくなりませんか?
グリーンを市街地の街並みに増やすことは街路樹の数も限界がありなかなか難しいですが、ビルの中間階のテラスや屋上庭園など、地面だけではなく建物の中や外に立体的にグリーンを増やしていく工夫をすると良いと思います。
――これからの天神がどうあるべきか、松岡さんご自身の考えを聞かせてください。
松岡:まちの文化的土壌が豊かになればと考えています。これだけEコマースが発達すると商業的消費は限界がある。私がMDCに提言していたのは、再開発される各ビルに文化的空間を設けて、それらをまとめて運営する会社を共同で作ってはどうかということ。文化のキュレーターを全国公募してもいい。1年を通して街全体の企画を考え運営すれば、各事業者の負担も減ります。市民や来訪者は、各空間を巡ることで、例えば今月は九州のお茶が全部分かるとか、来月は九州各地の焼き物が見られるとか、来たくなる仕掛けをつくっていくことが大事です。また先日ある高校に講演に行った際、天神の印象を聞いてみると「休憩する場所がない」と言っていました。これも課題ですよね。
つまり街の「公共性」を定義することが重要で、その公共性が魅力的でないと街から市民の心は離れていく。また私が思う公共性は、文化ハブだということです。
――建物単体ではなく、まちの魅力が生まれますね。
松岡:これは、実はコロナになる数年前からお伝えしていたんです。将来的にリモートワークが増えて、出社する人が減りオフィスが縮小する。買い物はEコマースが主流となり、お店は在庫を抱えずに試着してオーダーするだけの最小限のスペースになる。そういう可能性が見えてきたので、ビルが大型化しても床をどうやって埋めるのか難しい時代になりますよと話していたら、思いがけずコロナがきて、ずいぶん早く現実になってしまったのです。
実際に空き店舗が出てきて、天神に人が来なくなったので、2020年9月に社会実験「One Kyushuミュージアム」を開催。複数の空き店舗を一時的にギャラリーにして、周囲の店舗と協同しながら九州が誇るお茶や焼き物などを紹介し、まち歩きを生む試みを行いました。天神での文化発信を提言したからには、私が汗をかいて実験して、どんな効果が生まれるのか積み上げていこうと。2021年10月の2回目は、宿泊も宴会も激減している老舗ホテルをメイン会場として、焼き物やガラス工芸、織物、ワインなどを紹介しました。

▲One KyushuミュージアムHPより抜粋
――「One Kyushu ミュージアム」にはそんなストーリーがあったのですね。
松岡:「福岡市に観光に来ても、昼間にすることがない」とよく言われますよね。福岡は九州の首都と言われていますが、福岡市で国内外の観光客に九州の良さを伝える場所はなく、福岡市民として九州の良さを語れるかと考えたとき、私自身ができないと思いました。九州の焼き物やお茶のことをあまり知らなかった。けれど、福岡が九州の首都ならば、福岡が各地から経済的に吸い上げるだけじゃなくて、福岡が九州にできることもやるべき。その一つが、文化的なハブ機能を背負い、九州の素晴らしさを発信し、福岡に来た人を九州各地に送り出していくことだと考えたのです。それと同時に、天神に文化的な魅力があることで、仕事でも買い物でもふらりとでも来たくなる場所になれるのではないかと思います。
天神に描く夢は人それぞれだと思うので、議論を交わせるといいですね。例えば、深町健二郎さんは福岡を音楽の聖地にしようといろいろな仕掛けをされていています。そうやって努力しないと、決して都市は魅力的にならない。ビルが大きくなったから人が集まるとは限りませんから。
――先人が知恵を絞り、汗をかいて作ってこられた天神がどんな方向に進むのか、今は分岐点にいる気がします。
松岡:天神ビッグバンとコロナがあいまって、天神のあり方が変わる時期にきています。人がわざわざ天神に来るためには、新しい発見や交流や学びがあったり、知的欲求が満たされたり、新しいものに触れられたりと、インターネットでは得られないリアルの良さが必要だと思います。郊外で海や山など自然と触れ合う時間は素晴らしいけれど、一方で都心には人々に刺激を与える、そんな役割があると再認識することができました。
――ビジネスの場としての天神は、どのようになっていくとお考えですか。
松岡:ビルを建て替えると、当然賃料は上がります。一度出て行った店は戻れないかもしれません。福ビルの地下で57年にわたり営業されていた戸隠そばは、ビルの閉館が決まって移転先を1年以上探されましたが、天神では見つからずに閉店されました。
いろいろな考え方があるでしょうが、私はローカルのビジネスや店もやっていけるような環境を作った方がいいと考えています。今、特に飲食店は出店意欲が天神から離れて、薬院あたりに増えてきています。もちろん世界トップ50のレストランが天神に出店してくれるのもうれしいけれど、スーパーブランドしか出店できない賃料設定になったり、世界チェーンや東京資本の店ばかりになったりするのは望ましくありません。やはりローカルな店やスタートアップを受け入れるまちであってほしいと思います。そのためにも、市民の想いがかたちになる仕組み、コミュニケーションデザイン、ファンディングが重要になってくると感じます。
――いろいろ考えさせられます。
松岡:お話ししたようにまちを作るのはディベロッパーだけではありません。だから市民も勉強し、いろいろなことを考える視座を養い、夢を描き、発信してほしい。事業者と市民が相互に成長していけることが理想ですね。私は建築家と不動産会社社長という本業のほかに、NPOとOne Kyushuミュージアムの取り組みを継続していくには相当のエネルギーが必要ですが、これからも愛する福岡の未来のために汗をかいていくつもりです。

特に大きな建築物になると、一般感覚だと関与しようとすることでさえ考えたことが無かったのではないでしょうか。視座を養うというお話しをいただいたように、「天神ビッグバン」というタイミングが、ビジネス面でも生活面でも魅力ある天神という街をつくっていく良い機会となるかもしれません。
■会社概要
会社名:株式会社スピングラス・アーキテクツ
URL:https://www.spinglass.co.jp/
所在地:福岡県福岡市中央区大名2-11-19-2F
会社名:株式会社大央
URL:https://www.daio-group.co.jp/
所在地:福岡県福岡市中央区大名2-6-1 福岡国際ビル
会社名:NPO法人福岡建築ファウンデーション
URL:https://www.fafnpo.jp/
所在地:福岡県福岡市中央区大名2-11-19-2F
- 天神ビッグバン
Writer

佐々木 恵美
フリーライター・エディター
福岡市出身。九州大学教育学部を卒業、ロンドン・東京・福岡にて、女性誌や新聞、Web、報告書などの制作に携わる。特にインタビューが好きで、著名人をはじめ数千人を取材。2児の母。
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