求人

【求人】「塩」を軸に幅広い事業を展開。「またいちの塩」で知られる新三郎商店株式会社がスタッフを募集!

By 寺尾えりか

|
2021.03.29
【求人】「塩」を軸に幅広い事業を展開。「またいちの塩」で知られる新三郎商店株式会社がスタッフを募集!

「GO!GO!ワンク」では、地域の事業者を人材支援の面でサポートすべく、給与や勤務時間といった情報だけではなく、"自分ごと"として仕事に取り組んでいただけるよう、事業者の想いや展望にフォーカスした求人情報を発信しています。

福岡市の中心部から車で西に向かうこと約1時間の場所。名前の如く、糸島半島の突端(とったん)に位置する『工房とったん』。海水から塩を作る昔ながらの「自然海塩」が作られている製塩所です。今でこそ、イギリスの情報誌「MONOCLE(モノクル)」が実施した『輝く小さな街』の2021年ランキングで世界3位に選ばれるなど、注目のまちとなった糸島市ですが、約20年前、新三郎商店株式会社の代表の平川秀一さんはたった1人でこの地を開墾し、塩づくりをスタートさせました。

"おいしい塩"を追求する日々。そんな中で、ひとりふたりとスタッフが増え、オリジナルの自然海塩「またいちの塩」の製造だけではなく、実際に塩を使った料理がいただける『イタル』や『sumi cafe』などがオープン。現在は約70人のスタッフを抱えるまでに成長しました。

しかし、まだまだ人手が足りないとのこと。どんな人材を募集しているのか、代表の平川さんにうかがいました。

新三郎商店 平川秀一氏

■プロフィール
新三郎商店株式会社 代表
平川秀一(ひらかわしゅういち)さん

1975年福岡市城南区生まれ。20歳よりロンドン、スウェーデン、カナダなどで料理人として経験を積み、帰国後は、和食の料理人として活躍。2000年に、『工房とったん』を構え、塩づくりを開始。2006年、塩の美味しさを伝えたいと、ごはんや『イタル』をオープン。その後、同敷地内に軽食をいただける『sumi cafe』や、雑貨を扱う『新三郎商店』をオープン。

"調味料"へのこだわりから生まれた「またいちの塩」

――一般家庭からプロの料理人まで愛用される「またいちの塩」ですが、「またいちの塩」が生まれたきっかけについて教えてくだい。

平川:1997年に塩の専売制が廃止され、塩の製造販売が完全自由化されるまでは、日本には1種類の塩しかなかったんです。でも、当時の日本はそれが当たり前。ぼく自身も何の疑問も感じていませんでした。しかし、料理人として海外に渡った時のこと。塩の種類が豊富で、日本でいうドレッシングや醤油のように塩が使われていることに衝撃を受けたんです。料理によって塩を使い分けることで素材の引き立ち方も全然違う。料理における塩の大切さを実感したのを覚えています。

それから塩に可能性を感じるようになり、九州で最初に塩づくりに取り組んでいた熊本県天草市の製塩所へ作り方を見せてもらいに行ったんです。その塩を買って使ってみたところ、料理の仕上がりの違いに驚愕しました。その時がぼく自身も塩づくりにチャレンジしようと決意した瞬間でした。

塩づくり

――塩づくりに糸島市、さらに半島の突端であるこの場所を選んだのはどうしてでしょうか?

平川:福岡の沿岸は北を向いていて、塩田の天日干しに向いていないんです。そこで見つけた場所が、糸島半島の突端だったんです。ここは、綺麗な海水の内海と養分豊富な外海がちょうど混ざっているところ。さらに、海が南側に位置しているので、1日通して塩田に陽が当たります。さらに周りに民家がほとんどないので生活排水の心配もないという、塩づくりには最高の立地だったんです。この場所を運良く貸していただけることになり、一から塩づくりをスタートしました。

とったん

土地の開墾、建物づくり、すべてを手作業でスタート。

――すべてを一からつくるというのは相当な労力だったと想像ができるのですが?

平川:とにかく全部「やってみよう」と。建物にしても何にしても自分で作っちゃえば、壊れた時の修理も自分でやれますから(笑)。塩づくりも同じで、スタートしたその日から毎日実験の連続でした。窯の素材や燃焼方法を変えてみたりしながら約1年かけて、ようやく満足のいく塩が作れるようになりました。"おいしいもの"を追求する、という意味では料理人の時と目的は変わっていないんです。

後は、やっぱり純粋に「塩で料理の味が変わる」ということを少しでも多くの方に知ってもらいたいという思いがあります。「今日は肉じゃがを作ろう」という発想ではなく、「またいちの塩を使って何を作ろう?」と考える人が増えてくれるとうれしいです。

工事

「新三郎商店」がスタッフを募集

――今回幅広い職種を募集されるということですが、応募条件を教えていただけますでしょうか?

平川:経験や年齢などは一切問いません。条件は「塩と食への関心が強いこと」。

――条件はそれだけですか?

平川:この共通認識を持っていることが1番大切だと考えています。根本にある軸をしっかり持つことで、会社としての一体感も出ます。年齢や経験についても、親子3世代に渡って働いてくれていたご家族もいました。本当に幅広い年齢層の方が活躍してくれている職場です。

新三郎商店 平川氏

――業務内容としてはどういったものでしょうか?

平川:今回募集するのは、『工房とったん』での塩づくり職人や物販スタッフ、糸島市本に店をかませる『イタル』や『sumi cafe』のキッチンや接客スタッフ、そのほか、事務所での塩の選別担当や事務、梱包・配送業務など、ほんといろいろあります。応募いただく方の希望や適性に合わせて力を発揮していただければと考えています。

塩おむすび

――社内の雰囲気としてはいかがでしょうか?

平川:入ってすぐのアルバイトスタッフがぽろっと提案したくれたことでも、「いい」と思ったらすぐに取り入れています。誰でも意見がいいやすい職場だと思います。そういう意味では、新しいことに関われるチャンスもあり、やり甲斐も多いにあると思います。

――逆に「ここは少し大変かもしれない」というようなことはありますか?

平川:塩づくりをする『工房とったん』に関して言えば、力仕事もあるので体力に自信がないと大変かもしれません。会社としては新しいこともチャレンジしていくので業務が多岐に渡ってくるというのもありますね。それも、今回の募集でたくさんの方が応募してくだされば解決するんですけどね(笑)。ただ、仕事は人生のすべてではなく、あくまで生活の中の一部。だからなるべく残業はせず、それぞれの生活も大切にしてもらうようにしています。飲食業界の中では待遇も良い方だとは思います。

あとは『工房とったん』の場合、常に自然が相手の職場になるので、そんな環境をも楽しんでいただける方がいいかと思います。

店内スタッフ

――今、もっとも力を入れていることを教えてください。

平川:海に流入するプラスチックが世界的に問題になっています。私たちは自然の"海水"をいただいて塩をつくっているのに、これまでプラスチックのスプーンやカップでお客様に商品を提供していることに違和感を覚え、数年前から、代わりになる素材を探しているところです。最終的には、すべての素材を紙に変えたいと思っています。

本当は同時進行でもっともっと取り組みたいことが溢れているんですが、ほんと人手不足なので、目の前のことをひとつひとつこなしているような状況ですね。

糸島 海

――最後に、御社の今後の展望についても教えていただけますでしょうか。

平川:これからも食の純粋な喜び、驚きを探求していきたいと考えています。単純に食べ物って誰でも簡単に手に入る"身近な幸せ"じゃないですか。その身近な幸せをもっともっと感じてもらえるような仕事をしていきたいですね。そして今回募集する働き手の方についても同様に日々幸せを感じてもらえるような環境づくりをしていきたいと思います。

またいちの塩

まだまだ発展途上という新三郎商店株式会社。塩の製造だけにとどまらず、常に新しいことに挑戦しているその姿勢はまさにエンターテイナーそのものです。2021年秋には筑前前原駅近くで新しいチャレンジも始まるということで、ぜひジョインして、一緒に作り上げる楽しみや、食べることの幸せを感じてみてはいかがでしょうか。

会社名

新三郎商店株式会社

募集期間

2021年4月29日まで

募集職種

製造、販売、接客、事務、商品企画・開発

採用人数

各若干名

給与

経験・スキルを考慮のうえ、決定します

福利厚生

各種保険完備、制服支給、社員割引、車通勤可

休日休暇

シフト制、週休2日制、年末年始休暇(毎年10日程度)

仕事内容

塩の製造・販売、飲食の提供、商品企画・開発(職種によって異なる)

応募資格

塩と食への関心が強いこと

雇用形態

正社員・パート・アルバイト

勤務地

【工房とったん】
 福岡県糸島市志摩芥屋3757

【イタル・sumi cafe・新三郎商店】
 福岡県糸島市本1454

勤務時間

【工房とったん】
 正社員/8:00~17:00
 パート/11:00~17:00

【イタル】
 正社員/9:00~18:00
 パート(ホール)/10:00~18:00
 パート(調理)/9:00~18:00

【sumi cafe】
 正社員/9:00~18:00
 パート(ホール)/10:00~18:00
 パート(調理)/9:00~18:00

【新三郎商店】
 正社員/9:00~18:00
 パート/9:00~17:00

※以下留意事項をご確認の上、ご応募ください。

【応募に際しての留意事項】

ご応募いただいた情報は、直接求人掲載企業様へ届き、求人掲載企業様からご連絡いたします。

募集終了

タグ
  • 求人

Writer

おすすめの記事

続きを読む >

求人

2022.07.21

【求人】リフォーム・住宅メンテナンス業の株式会社海辺、次なるステージを目指すべく人材を募集中!【PR】

コロナ禍やウクライナ情勢、円安によって物価高騰が続く今。その影響を受け、マンションやビルなどの不動産価格も上昇しています。そこでますますニーズが高まっているのが、元々ある資産に手を加えることで価値を高めるリフォームや修繕工事です。今回ご紹介する総合住宅リフォーム会社の株式会社海辺は、およそ40年前からそのニーズに着目し、現在では内装だけでなく外装やサイン工事までワンストップで手がけています。そんな同社では次のステージを目指すべく、新しい仲間を募集中!そこで業務内容や仕事の魅力、今後の展望について、35歳の若さで社長を務める海邉義一さんにお話を伺いました。

続きを読む >

お役立ち

2022.06.16

インボイス制度とは。注目の導入理由から免税事業者への影響までわかりやすく説明

軽減税率の導入に伴って、2023年(令和5年)10月よりインボイス制度が導入されます。消費税の課税事業者に限らず、免税事業者にも影響があるとされているのです。この記事では、インボイス制度の概要や導入に至った理由、その基礎となる消費税の知識と事業者への影響などについて解説します。