インタビュー

ウェディング業界、コロナ禍の一年を聞く。| アイケイケイ株式会社 村田裕紀代表取締役社長

By renew編集部 |
公開日 2021.05.07
アイケイケイ 会社

アイケイケイ株式会社
1995年11月1日創業
本社:佐賀県伊万里市、本部:福岡県糟屋郡志免町
金子和斗志代表取締役会長CEO
村田裕紀代表取締役社長

ブライダル事業としてゲストハウス型婚礼施設「ララシャンス」を全国 19か所で展開し、カメラマンの米国フォトコンテスト受賞や世界メダリストのシェフなど人材育成にも力を入れているアイケイケイ株式会社。2020年1月に社長に就任された村田裕紀社長に、事業概要や取り組み、また昨年コロナにより変貌した実状や今後の展望を伺いました。

160名のシェフが作り上げた上質な日常調味料、無添加「キセキの雫 旨味ポン酢」

 ▲アイケイケイ株式会社 村田裕紀代表取締役社長

――アイケイケイ株式会社の事業内容を教えていただけますでしょうか?

結婚式場の運営企画を全国で展開しています。グループ会社ではインドネシアで同じくウェディング事業、また介護保険事業でアイケア株式会社があり、そして昨年10月に設立した、食品のオンラインショップ株式会社明徳庵があります。

メインのウェディング事業は、日本国内で北は盛岡支店から南は宮崎支店まで19か所、インドネシアではジャカルタで2か所の施設を運営しています。

――新たなウェディング施設のオープンも予定されているとのことですが?

日本三名園とされる茨城県水戸市にあります偕楽園の中にオープン予定です。

茨城県からコンペで選んでいただいた、結婚式もできるカフェレストランとなります。コロナ禍なので状況を見ながらというところですが、年内に工事が始まり、来年(2022年)オープンを予定しています。

就任早々にコロナ対応へ

――村田社長は2020年1月28日に就任されたとのことですが就任当時とこの一年はいかがでしたでしょうか?

5年前に前職の銀行から、ご縁をいただきアイケイケイに入社し、2019年からは取締役を務めてきました。

昨年1月の就任の時点では、コロナはまだインフルエンザの変異種くらいのものと思っていました。ですが、2月初め頃からコロナ禍という状況になりました。

3月には、ちょうど東京支店を立ち上げていこうという矢先に「緊急事態宣言」が発せられ、先の見えない状態でしたが、すでに予約を入れてくださっているお客様に連絡を取り日延べしていただくというつらい対応を取らざるを得なくなりました。

急な対応に現場スタッフは大変な苦労をされたと思っています。

その後4月にはお客様、スタッフの安全、安心を第一に、全店舗、休業宣言をしました。

業界初の「NEW NORMAL for HAPPY WEDDING宣言」を策定

――休業期間中はどのようにされていたのですか?

少なくとも9月までは休業としていましたので、挙式、披露宴がないと動かない調理や撮影、サービス部所などは完全休業でした。お客様対応が必要なプロデューサー、プランナー、衣装や総務などは時間帯をずらして勤務したり、感染予防をしっかりしながら業務についてもらっていました。予約を入れていただいたお客様に連絡をして次の日程のご提案をしたり、再開に向けた感染予防対策を最優先にしたりして、できる限り万全な体制でお客様を迎えるためにいろいろな情報収集も行ってきました。

ブライダル業界だけではなく、他の業界での対応の情報も参考にしながら、行政の要請も受けつつも、お客様が認めてくれる対策を作らなければなりません。

ウェディング業界でも連携をしました。これまではなかったことですが、ある意味ライバルである30社ほどの社長が集まって、リモートで意見交換する場がありました。

新しい生活様式の中で、少しでも早く、安心して、笑顔あふれる結婚式を実現するためにはどうすればよいか、ディスカッションを重ねました。一丸となって考えた内容を踏まえ、延期・キャンセル対応やオンライン相談、施設等の衛生管理、ソーシャルディスタンスの確保や全スタッフの体調管理などを記載した「NEWNORMAL for HAPPYWEDDING宣言」という独自ガイドラインを6月に業界で策定しました。これは全国の1,350式場が本宣言に賛同するに至っています。

試行錯誤ですがこのような引き出しがたくさんできてきて、これだったらお客様も納得していただける挙式、披露宴ができるんじゃないかということで、さらにお客さまとも打ち合わせを深めながら対策準備を徹底して、9月から徐々に挙式、披露宴を再開していきました。

力を注ぐ人財育成

――シェフやカメラマンなどスタッフの方が様々な人財育成にも力を入れてらっしゃるようですが?

人材の材は、財産の財です。当社が一番に力を注いでいるところと言っても間違いはない

ですね。創業以来から会長である金子自ら非常に熱心に社員の成長、育成には情熱を注いでいます。

勉強会も多くて本社からの提案や、各支店から「こういう勉強会をしたい」と上がってくるものや、オンラインの勉強会など様々な部署で実施されています。そうした中で対外的にもいろいろなコンテストなどに参加し、ミシュランガイドで、一つ星をいただいたり、米国最大規模のプロフォトグラファー対象ウェディングフォトコンテストで 2名のフォトグラファーが『Silver Award』を受賞したり、地域の魅力を活かしたウェディングコンクールでウェディングプランナーがブライダル産業新聞社賞を受賞するなど意識の高いスタッフが多数在籍しています。

――2021 年卒大学生就職企業人気ランキングで3 年連続、第 1 位を獲得されたそうですね。

はい3 年連続で第 1 位をいただきました。(「マイナビ・日経 2021 年卒大学生就職企業人気ランキング」本社所在地域別調査)今年度、エントリーシートは約2万通ほどあり、6、7次面接まで行いました。華やかそうに見える職種ですが、実際は体力も結構入りますし、双方の思いをできるだけお互い理解して仕事に取り組んでいただきたいと思っています。今年は少し少ないですが80名が入社予定で皆さん優秀で志も高く頼もしい方々です。

ホールディングスとして世界へ

――コロナ禍での社長スタートでしたが今後の展望をお聞かせください。

実は昨年1月からは全国の店舗を回るつもりでスケジュールを組んでいたんですが、就任してからいきなり、コロナに直面し、全く回れずコロナ対応に終始した1年でした。

今は事業拡大ももちろん重要ですが、安全安心をベースとしてしっかりと足元を固めていくことも大切です。清々しい新緑の季節となり、ワクチンの話など明るい兆しもでてきて、おかげさまでお客様も戻ってこられ3月以降の挙式数も増えてきました。

オンライン結婚式などもありますが、やはり同じ空間で幸せを共有し、感謝をすることの大切さをコロナによって、あらためて気づかされました。

日常が戻ってきてもコロナでブライダル業界だけでなくあらゆる業種分野が二極化する時代に入ってくるかと思いますが、弊社は変化をチャンスととらえて明徳庵やアイケイケイインドネシアのようなすばらしい子会社の社長をさらに生み出し、ホールディングスとして世界を目指してチャレンジを続けていきたいと思っています。

まとめ

村田社長の就任された直後は、誰も経験したことのない状況の中、業務を完全に休業する決断や、その後再開時期の判断など経営者としてのご苦労は計り知れないものと感じましたが、お会いした時は周りのスタッフにも冗談を言いながら、和んだ雰囲気を作っていただき取材、撮影を進めることができました。
2020年10月の発表ではウェディングの受注数は約5600で組史上最高とのこと。コロナ禍でも成長を続けているアイケイケイ株式会社、世界に羽ばたくのもすぐのようですね。

▼アイケイケイ株式会社公式HP
https://www.ikk-grp.jp/company/about.html

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