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【ミライへの路に挑む企業】社員同士の心が通う環境だからこそ成長できる|株式会社ダイニチ

By 西紀子

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2023.11.01

多様な生き方や働き方が広がりつつある現代。企業にはこれからますます、さまざまな人が働きやすい環境を整えることが求められます。社員の働きやすさを叶える企業の取り組みとは? この連載では、実際に働き方改革を積極的に取り組む企業で働く人や経営者にインタビュー。今回は、マンションの共用部や外壁などを中心としたリフォーム・リノベーションを行う、福岡市の株式会社ダイニチを取材しました。

※ここで紹介する企業は私募債発行に際してSDGsに資する取り組み、中でも働き方改革を積極的に行うことを要件に取り込んだ、西日本シティ銀行が提供する、次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」を発行している企業です。※私募債についてはこちら

社員インタビュー

株式会社ダイニチ  工事部 現場管理(2019年入社)古賀 翔汰(こが しょうた)さん

Q:この会社を選んだ理由、入社の決め手を教えてください。

大学では経営学部でしたが、高校で土木を学んでいたこともあって建築業界に興味がありました。就職活動で4社ほど受けた中で、当社の雰囲気の良さが印象に残ったんです。社長と副社長、今の常務との面接でしたが、かしこまった雰囲気ではなく、雑談も交えながら話してくださったのを憶えています。

Q:入社して感じた、この会社の良さはどのようなところでしょうか?

上司も先輩も話しやすく、コミュニケーションが取りやすいところですね。当社では、一人前になるまで3~4年ほど、上司と一緒に現場に入って仕事をするため、コミュニケーションはとても重要です。

私がペアで現場に入っていた時も、上司や先輩はみなさん話しやすく、マンツーマンで指導してくれましたし、どんなことでも聞きやすかったです。社員同士の雰囲気の良さ、風通しの良さは、社長の人柄あってのことだと思います。

Q:現在の業務を教えてください。

私は昨年から一人で現場管理を担当するようになりました。一人で担当した最初のマンション改修工事は、それまで上司が行っていた業務も多く、正直なところ戸惑うこともたくさんありましたが、悩んだ時は逐一、上司や先輩に相談していました。

現在担当しているのは140世帯ほどあるマンションで、責任者は上司ですが、私が中心になって現場管理を行っています。基本的なスケジュールは、家から直接現場に行き、8:30に朝礼をして、職人さんが業務を開始したら現場を巡回していきます。

17:30にその日の進行状況をチェックして、18:00に業務終了です。現場での業務が終わればそのまま帰る時もありますが、会社に戻って上司や先輩から話を聞いたり、相談したりすることも多いです。

個別デスクではなく共用の大きなデスクでどこに座っても良いため、席が固定されずいろいろな方と話ができるのが良いですね。

Q:業務でのやりがいや嬉しかったことを教えてください。

休日などに自分が担当した物件の前を通った際、「ここの改修をやったな」と実感することが多く、やりがいを感じます。また、お客様から「きれいになったね」と言ってただいたいたりすると、とても嬉しいです。

Q:福利厚生や制度はどうですか?

8月と12月に賞与が支給されるのですが、一年間の自分の実績に応じて上がるので、「また頑張ろう!」と、モチベーションが上がります。また、社員旅行が2年に1度行われます。この旅行には当社の社員だけでなく、普段現場で一緒に仕事をしているパートナー業者の方も参加されるので、コミュニケーションを深めることができます。

Q: 仕事を通じて学んだことはありますか?

現場管理の仕事は、現場の職人さんや、担当するマンションの住民の方など、さまざまな人と話す機会があります。建築業といっても幅広い業種があり、各分野の職人さんとコミュニケーションを取りながら、仕事を進めていかなければなりません。

仕事を通して幅広い知識が身につくのはもちろん、コミュニケーションスキルも上がりました。元々は人前で話すことは苦手でしたし、会話も得意な方ではありませんでしたが、今では人と話す機会も自分から積極的につくれるようになったと思います。

Q:今後の目標を教えてください。

現場管理として一人で担当するようになって1年が経ちましたが、これからはもっと仕事の幅を広げていきたいです。現在、2級建築施工管理技士の資格は持っているのですが、より幅広い仕事をするためにも、1級建築施工管理技士の資格を取得したいと思っています。

資格取得を目指して勉強中ですが、自宅だといろいろ誘惑があるので(笑)、時には会社に残って勉強することもあります。日々、仕事の現場を通じて先輩や上司、職人さんからいろいろなことを学んでおり、その知識も資格取得の勉強に活かせていると思います。

トップインタビュー

株式会社ダイニチ
代表取締役社長 穂坂 博史(ほさか ひろし)さん
長崎県対馬市出身。高校卒業後、福岡の塗装会社に就職。1972年(昭和47年)に独立、個人として創業。1978年(昭和53年)に法人化。 

現状に満足することなく
チャレンジし続ける会社でありたい

当社は、私が個人で始めた会社から数えると、50年以上になります。創業当初はゼネコンの下請け業者としてマンション新築の塗装を中心に行っておりましたが、その後リフォーム分野にも幅を広げ、現在は外壁や共用部を中心に、コンクリートの修繕や塗装、防水、タイルの劣化修繕などを行っています。また、手すりや玄関ドアの交換、サッシや断熱など、細かなリフォームにも対応しております。

およそ20年前に、塗装会社からマンションを中心とした総合リフォーム会社へと転換しました。それまでも赤字を出すことはありませんでしたが、下請け業者であり、決められた予算の中で他社との競争を勝ち抜いてやっていく厳しさを感じていました。

マンションの外壁塗装は10~15年と定期的なスパンで必要になりますし、安定した需要があるからこそ、それまで培ってきた技術をもとに、業務の幅をリフォーム全体に広げようという考えに至りました。時代的にも、「今あるものを大切に使う」という流れが出てきており、そうした社会の波に乗れたというのもあります。そして何よりお客様、一緒に働く仲間や職人さんに恵まれていたと思います。

事業転換は大きなチャレンジでしたが、元受け業者になったことで業務の幅が広がっただけでなく、工期や人員も自由にコントロールできるようになり、労働環境の改善にもつながりました。現在はマンションのリフォームが70%ほどを占めていますが、将来的には内装リフォームや病院・工場といった、より幅広い分野への業務拡大も目指し、チャレンジし続けていきます。

お客様の立場に立った
真摯な仕事が社員の幸福に

人生において働く時間はとても長いので、やりがいはもちろんですが、働きやすさはとても大切です。当社の社員数は30名弱で20~40代が中心ですが、みんな和気あいあいとした雰囲気で仕事をしています。人間関係も良好ですし、その点では働きやすい環境だと自負しております。

やりがいという面でも、成果を正しく評価することが必要だと考えております。そこで現在、人事評価の「見える化」を目指し、制度を整えているところです。現場での業務はもとより、その他の業務や人間性などを総合的に評価して、一人ひとりの成長につながればと思います。

その他、福利厚生や制度についても、お互い意見を出し合いながら、より充実させていきたいと考えています。最近は社員の意見から、メーカーさんなど外部の方に来ていただく研修・勉強会が自発的に始まり、スキルアップはもちろん、コミュニケーションの場にもなっています。経営者側だけでなく、中間層、若手社員まで、みんなの気持ちが通じ合える労働環境を目指しています。

当社は塗装業から総合リフォーム業への事業転換にチャレンジしましたが、ここで働くみなさんにも、「成長したい」という強い向上心と、チャレンジ精神を持ってほしいと考えています。誰にでも失敗や間違いはありますが、その時には謙虚に反省しつつ失敗を一人で抱えこまずに、周囲に相談し情報を共有して、修正していくことが大切です。そうした仕事への真摯な姿勢を、上司や先輩、お客様も評価してくれると思います。

当社の経営理念は「お客様第一主義」「社会への貢献」、そして「社員の幸福」、「夢の実現」です。「社員の幸福」のためには、お客様を大切に、誠意をもって仕事をすること。それが、自分たちに返ってきます。仕事で迷った時も、「自分がマンションのオーナーだったらどうしたいか」という視点で考えれば、自ずと分かるはずです。

お客様の立場に立って真摯に仕事と向き合うことが会社のためにもなりますし、自分自身のためになります。当社で働くみなさんには、できるだけ長く働いていただき、仕事を通して身に着けたキャリアを、会社の発展だけでなく、自分自身の成長につなげていただきたいと思います。

株式会社ダイニチ
創 立:
1970年
代表者:代表取締役社長 穂坂 博史
所在地:本社 〒815-0074 福岡市南区寺塚1丁目10番3号
TEL:092-554-1200(代)
FAX:092-554-1211
URL:https://dainithi.co.jp

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