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【ミライへの路に挑む企業】「本当にいいモノ」を福岡から全国へ|河野産業株式会社

By 西紀子

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2024.02.14

多様な生き方や働き方が広がりつつある現代。企業にはこれからますます、さまざまな人が働きやすい環境を整えることが求められます。社員の働きやすさを叶える企業の取り組みとは? この連載では、実際に働き方改革に積極的に取り組む企業で働く人や経営者にインタビュー。今回は、包装材料や梱包資材、梱包機器などを扱う福岡市の総合商社、河野産業株式会社を取材しました。業界世界トップを目指す企業のリアルな声をお届けします。

※ここで紹介する企業は私募債発行に際してSDGsに資する取り組み、中でも働き方改革を積極的に行うことを要件に取り込んだ、西日本シティ銀行が提供する、次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」を発行している企業です。※私募債についてはこちら

社員インタビュー

河野産業株式会社 営業部 係長(2016年入社)山川 裕斗(やまかわ ゆうと)さん

Q:この会社を選んだ理由、入社の決め手を教えてください。

当社について知ったのは、大学のキャリア支援課で紹介されたのがきっかけです。それからホームページで業務の内容を見て、「段ボールを販売している会社なんだな」と思ったのが最初でした。でもその後、入社面接で河野常務にお会いしたのですが、比較的年齢も近く話しやすい雰囲気で接してくださったのが印象に残りました。いろいろ話をしていただきましたし、自分が聞きたいことも質問できて、働きやすそうな会社だなと感じました。

Q:入社して感じた、この会社の良さはどのようなところでしょうか?

段ボール資材をはじめ様々な商材を扱っており、配送部の場合は基本的にトラックの運転免許を取得することになっているのですが、私たち営業も中型トラックの運転免許を取得することができます。強制ではなく福利厚生の一環ですが、取得費用は会社から支給されます。トラックを運転できると自分でお客さま企業のもとへ商材を運ぶことができるので、取得していると役立つと思います。私は入社内定後、大学卒業前の期間で取得しました。一生使える資格なので、良い経験になりましたね。営業で取得できるのは中型免許以外に準中型免許があり、準中型を取得する人もいます。他にも、フォークリフトなど、業務に関連する免許を取得することができます。

Q:現在の業務を教えてください。

段ボール資材を中心に、オフィス家具のデスクや椅子、物流に関する機械など、幅広い商材をお客さま企業に販売・お届けしています。最近は看板の製造・販売も行っています。一日の大まかなスケジュールは、朝9時前後まで配達する荷物の準備を手伝い、その後はお客さま企業を訪問して商材の打ち合わせや在庫確認を行うという流れになります。お客さまの業種は多種多様で、細かいニーズに応えるためには幅広い知識が必要です。日々、取り扱う商材が増えるので、新しい商材を扱う際はメーカーさんからよく話を聞いてしっかり情報収集するようにしています。頭を使って学ぶ毎日です。

Q:業務でのやりがいや嬉しかったことを教えてください。

やはり自分が提案した商材がお客さまの企業で採用されると嬉しいですね。商材を単純に提案するだけでなく、それを導入することでお客さまの企業にとってどんなメリットがあるのかというところまでしっかり伝え、その結果うまくいくと本当に爽快です。最近はSDGsに取り組む企業が増えています。環境に配慮すると必然的にコストがかかりますが、コストは抑えつつ同等の商材をご提案するようにしています。例えば段ボールとひとことで言っても、環境に配慮した素材のものもありますので、そういった商材を提案しています。

Q: 仕事を通じて学んだことはありますか?

私は営業なので、多種多様な企業の方と話す機会があります。そんななか、福岡ならではの商品を作っている企業さんから、奥深い話をお聞きして感動することも多いですね。私は長崎出身なのですが、仕事での対話を通じ、改めて福岡の魅力を実感する日々です。

Q:今後の目標を教えてください 

現在は3人のチームの係長をしているのですが、チームのメンバーを育てつつ、自分自身の成長も目指して、リーダーとして付いてきてもらえるような人になりたいですね。当社は近年、若い世代も増えてきており、新卒で入社される方にとっても年が近い先輩が多く、話しやすいと思います。私が入社する際に感じたように、信頼される上司でありつつ、コミュニケーションも取りやすい雰囲気にしていきたいです。

トップインタビュー

河野産業株式会社
取締役 河野 晴信(かわの はるのぶ)さん
1983年(昭和58年)、博多生まれ博多育ち。19歳で上京。大学卒業後は紙専門の商社に30歳まで勤務。その後、河野産業株式会社に入社。

若い世代からベテランまで話しやすい雰囲気の"二世帯型企業"

当社は軍人だった祖父が、第二次世界大戦の敗戦後、"藁の倉庫番"をしていたことが始まりです。藁を台車で運ぶ際に発していた、祖父の威勢の良い掛け声や人柄が評判となり、昭和23年に個人商会として創業しました。昔、藁は包装資材として重宝されていましたが、その後、時代とともに段ボールへと変わっていきました。

現在は子会社3社を含めグループ全体で60名ほどの社員がおり、世代は20代~70代まで幅広く在籍しています。若手社員から、定年後も継続して働いてくれているベテランもおり、祖父・子・孫のようにバランスよくいるので、いわば"二世帯型企業"です。最近は新しい社員も増えて若い世代も多くなってきており、会社全体が話しやすい雰囲気になってきたと感じております。

これまで当社は売上ノルマもなく、「自分のやり方でやってこい」と、どこか放任主義だったところがありましたが、今後は社員一人ひとりが成長できるよう、企業としてもサポートしていきたいと考えております。なかでも"ポータブルスキル"(※)を持つ人材の育成を目指しており、研修制度などを準備しているところです。

※ポータブルスキル
職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル「ポータブルスキル」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23112.html

オリジナルの製品づくりと全国への販売を強化

創業から75年、包装資材を中心とした総合商社として、"地域のファーストコールカンパニー"を目指して歩んでまいりました。昨今は福岡から全国へ向けて展開できるビジネスにも挑戦しており、平成29年から3年に渡って取り組んできた「チルドコンテナ」のプロジェクトは、その大きなきっかけの一つでした。当社は卸売業が基本で既製品をお客さまへご提供することが中心でしたが、この事業では機材の製造から関わり、福岡だけでなく全国各地に納入することができました。その後も、お客さま企業の看板を製造したりと、少しずつ製造の方にも力を入れており、今後も当社オリジナルの製品を生み出していければと考えております。

また、全国へのビジネス展開という点では、コロナ禍で始めた通販事業「プラダンファクトリー楽天市場店」も伸ばしていけたらと思います。福岡の企業が製造した洗剤を取り扱ったところヒットし、購入された様々なユーザーさまから嬉しいご意見もいただけました。幅広い業種・商材を扱ってきた当社だからこそ、福岡のさまざまな良いモノを知っています。「本当は良い商品なのにあまり知られていない」というモノを、全国に広げていければと考えております。

商人の心得「三方よし」(売り手よし・買い手よし・世間よし)に"未来よし"を加えた「四方よし」を大事に、当社はこれからも新しい挑戦を続けてまいります。

河野産業株式会社
創 業:1948年(昭和23年)12月
代表者:代表取締役社長 河野 武司
所在地:本社 〒812-0064 福岡市東区松田1丁目12-41
松島コンテナ 飯塚工場・コンテナ 東京支店事務所・長崎支店事務所・福岡飯塚支店事務所
TEL:092-611-5647 FAX:092-622-7339
フリーダイヤル:0120-111-739 FAX:0120-145-566
URL:https://kawano-ind.co.jp/index.php

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