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【ミライへの路に挑む企業】80年の歴史と経験が生む 未来のランドマーク|株式会社協和

By 西紀子

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2024.01.23

多様な生き方や働き方が広がりつつある現代。企業にはこれからますます、さまざまな人が働きやすい環境を整えることが求められます。社員の働きやすさを叶える企業の取り組みとは? この連載では、実際に働き方改革に積極的に取り組む企業で働く人や経営者にインタビュー。今回は、九州・沖縄を中心に著名な建築物の外壁や屋根、金属工事を数多く手がける、福岡市の株式会社協和を取材しました。

※ここで紹介する企業は私募債発行に際してSDGsに資する取り組み、中でも働き方改革を積極的に行うことを要件に取り込んだ、西日本シティ銀行が提供する、次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」を発行している企業です。※私募債についてはこちら

トップインタビュー

株式会社協和
代表取締役 山﨑 貴博(やまさき たかひろ)さん 
1976年(昭和51年)生まれ、福岡市出身。大学卒業後、同業種の企業に就職。2年後に株式会社協和へ入社し、現場管理業務などに従事。2014年(平成26年)より現職。

長く使い続けられる、高品質な工事で社会貢献を

終戦直後の1945年(昭和20年)、初代・山﨑清が個人で建築板金業を始めました。それから5年後の1950年(昭和25年)に法人化し、株式会社協和を設立。2025年(令和7年)に、当社は創業80周年を迎えます。初代から工場や倉庫など特殊な建物の屋根を担当し、その後も時代とともに増え続ける都市のビルや駅など、さまざまな建築物の工事を行ってきました。

これまで種子島宇宙センターやJR小倉駅といったランドマークとなる建物も数多く手がけましたが、直近では、TSMC熊本工場(JASM)の外装を担当し、当社創業以来、最大規模の工事となりました。

▲種子島宇宙センター

当社は「最高の品質で社会に貢献する」を経営理念に掲げ、工事を担当した建物を安心して長く使っていただけるよう、常に安全かつ信頼できる施工を心掛けております。また、私自身も三代目として就任するまでは現場に出ておりましたが、どんな時でも現場・現実・現物を見て判断する「三現主義」を基本に、コンプライアンスを遵守し「正しい行いをする」会社であるべきだと考えております。今後も100周年、そして未来へと、時代のニーズを捉え社会に貢献し続けるべく、努力を続けて参ります。

▲JR小倉駅

現場で働く人々をまとめるコミュニケーション力が肝

当社の社員は約20名で、そのほとんどが現場監督として、協力業者の職人さんと共に毎日現場に出ています。

現場は朝8時から夕方5時頃までが基本で、遠方の現場もあり直行直帰することが多いです。大規模工事の現場管理では、現場常駐が1名、打ち合わせ担当が1名の合計2名体制で進めることもあります。

入社してから1~2年は仕事をしつつ学んでもらうために、先輩について現場へ出てもらいます。3年ほどで、まずは小規模な現場から担当し経験を積みつつ、施工管理技士などの資格も取得します。各種資格取得のサポート・手当もあります。

経験や資格も大事ですが、現場管理において最も必要なのは、何よりコミュニケーション能力です。幅広い年齢層の職人さんや元請けの担当者、現場の所長など、さまざまな人と話をして、工事を円滑に進めていかねばなりません。人に好かれる力も必要ですが、現場で経験を重ねることで立ち振る舞いは上手くなってきますし、コミュニケーション能力の向上は人間としての成長にもつながると思います。

現場に出ることが多いので社員同士が交流する機会は少ないのですが、月1回の会議のほか、年に数回の会食も行っています。私自身も現場出身ですので、今も定期的に現場へ行って社員に声をかけています。

新しい建設業界を担う、次世代の育成を目指して

現場の仕事は、高いコミュニケーション能力が求められ、工期に対するプレッシャーなど、大変なことも多いです。だからこそ実際に建物が完成した時には、その苦労を超える感動があります。建物がなかった場所にゼロからモノをつくる喜びは、何にも代えがたいものです。携わった建物がランドマークとして地図に載り、新たな歴史となっていくのは、自分自身はもちろん家族にとっても、大きな誇りとなるはずです。

建設業界全体として人材不足が課題となっていますが、今こそ昔のイメージを一新し、新しい世代にとって働きやすい環境・制度づくりが必要だと考えます。当社としては、給与・待遇面の向上はもちろん、休日についても善処しているところです。

現状は工期の都合もあり、隔週週休2日制(年間休日100日以上)ですが、リフレッシュ休暇として溜まった代休を連休になるよう、まとめて取得することを推奨しています。今後は週休二日制の導入も目指しています。

未来を一緒に作っていく新世代の雇用・育成も、当社100周年へ向けての大切な目標です。

株式会社 協和
創業:1945年
代表者:代表取締役社長 山﨑 貴博
所在地:福岡市博多区竹下2-4-8
TEL:092-431-4232
FAX:092-475-0259
https://c-kyowa.co.jp

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