LINEは9,200万人以上の月間ユーザー数を誇る、国内でもっとも利用されているSNSです。
そのためLINE上で広告を配信すれば、幅広い年代・属性の方にアプローチできます。
効果的にLINE広告を配信するためには、課金方式・入札戦略などを正しく理解することが重要です。
そこで本記事ではLINE広告を出稿したい方に向けて、料金相場・課金システム・費用対効果を高めるポイントなどを解説します。
また、費用を抑えて広告代理店にLINE広告の出稿を依頼する方法も紹介するため、参考にしてみてください。
LINE広告出稿の際の料金相場は30万円〜50万円
LINE広告の出稿料金相場は約30万円〜50万円です。ユーザーに表示される広告はオークション形式で決定するため、広告費用・利用料金は決まっていません。
広告が表示されるまでの流れは以下のとおりです。
ユーザーが配信面に訪問
ユーザーに合う広告グループが選定
入札金額をもとにオークションで広告を決定
決定した広告がユーザーに表示される
オークション形式のため、1日の予算が100円で入札価格は1円という低予算からでもLINE広告の利用は可能です。
しかし予算が少なすぎると、安定した配信効果は保証されません。
LINE広告では、効果を得るために「1か月に30万円の出稿を3か月以上継続すること」を推奨しています。
LINE広告の課金方式
LINE広告の主な課金方式は以下の4種類です。
クリック単価(CPC)
インプレッション単価(CPM)
友だち追加単価(CPF)
動画広告の視聴回数(CPV)
それぞれの課金方式の条件や単価相場について解説します。
クリック単価(CPC)
クリック単価方式では、ユーザーが広告をクリックするたびに料金が発生します。広告が表示されただけでは、料金は発生しません。
そのため、Webサイトへの誘導や商品購入といったユーザーのアクションを目的とする場合に向いています。
また、広告をクリックするユーザーは、自社のサービス・商品に興味のあるユーザーだけです。
つまり広告で配信する内容に興味のないユーザーに対して料金が発生するのを回避できます。
興味をもってくれるユーザーにだけ広告料金が発生する点がクリック単価方式の大きなメリットです。
名称 | クリック単価(CPC) |
課金条件 | 広告が1回クリックされるごと |
単価相場 | 24円~200円ほど |
インプレッション単価(CPM)
広告が1,000回配信されるごとに料金が発生するのが、インプレッション単価方式です。
多くのユーザーに広告を見てもらい、サービス・商品の認知を高めたい場合に向いています。
ユーザーが広告をクリックするかどうかにかかわらず料金が発生するため、Webサイトへの集客などの効果は保証されません。
そのためインプレッション単価方式では、広告自体のクオリティを高めることが重要です。またクリック率などをチェックして、費用対効果をしっかりと確かめましょう。
名称 | インプレッション単価(CPM) |
課金条件 | 1,000回広告が表示されるごと |
単価相場 | 400円~650円ほど |
友だち追加単価(CPF)
自社のLINE公式アカウントが友だちを獲得したタイミングで料金が発生するのが、友だち追加単価方式です。
友だちを獲得した分だけ料金が発生するため、効率的にLINE公式アカウントのファンを増やすことができます。
友だちになってくれるユーザーは自社のサービス・商品に高い関心を持っています。そのため友だち追加単価方式は、見込み顧客を得たい場合におすすめです。
名称 | 友だち追加単価(CPF) |
課金条件 | 自社LINE公式アカウントが友だち追加されるごと |
単価相場 | 150円~400円ほど |
動画広告の視聴回数(CPV)
動画広告の視聴回数による課金方式では、配信した動画広告の視聴回数によって料金が決まります。
動画を視聴した回数として数えるのは、100%視聴されたタイミングや3秒以上再生されたタイミングなどです。
動画広告を最後まで見てほしい、または最初の3秒を見てほしいなどの目的に合わせて、自動で最適化して動画広告を配信できます。
名称 | 動画広告の視聴回数(CPV) |
課金条件 | 動画広告の視聴回数によって決定 |
単価相場 | 200円~650円ほど |
LINE広告の初期費用は基本的に無料
LINE広告は基本的に初期費用なしでスタートできます。
LINE広告を出稿するにはLINE公式アカウントの開設が必須ですが、開設に費用はかかりません。
またLINE広告には、広告配信の効果測定ができる管理画面も備わっています。
LINE広告の機能を活用すれば、効果測定のために有料ツールを導入する必要もありません。そのためLINE広告では初期費用がかからないといえます。
しかし、広告の運用を代理店に依頼する場合には別途費用が必要です。
LINE広告の最低出稿金額は以前より引き下げられた
現在LINE広告には最低出稿金額の指定はありません。以前はLINE広告には、100万円という最低出稿金額が設定されていました。
そのためLINE広告は、広告費用が十分に確保できる企業向けというイメージが残っているかもしれません。
しかし最低出稿金額の指定がなくなったため、個人事業主や小規模な企業でも広告を出稿しやすくなりました。
とはいえ、広告の効果を十分に得るためには、1ヶ月あたり30万円ほどの予算が必要です。
LINE広告の費用対効果を高めるポイント
LINE広告の費用対効果を高めるために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
質の高いクリエイティブを配信する
目的や予算に応じた入札戦略を選ぶ
自動入札を活用する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
質の高いクリエイティブを配信する
費用対効果を高めるためには、質の高い広告クリエイティブを配信するのがポイントです。
質の高い広告クリエイティブの条件は以下のとおりです。
インパクトがあり、ユーザーの目にとまる
シンプルでわかりやすく、印象に残る
ユーザーが共感できる内容
広告クリエイティブは、テキスト・画像または動画で構成されています。画像広告の場合は、制作コストを抑えられるのがメリットの一つです。
そして動画広告には、ユーザーの興味を引き付けやすい・情報量が多いなどのメリットがあります。画像広告と動画広告は目的に応じて使い分けましょう。
目的や予算に応じた入札戦略を選ぶ
目的や予算に応じた入札戦略を選択するのも、LINE広告の費用対効果を高めるポイントの一つです。
LINE広告には複数の入札戦略があり、広告配信の目的に合った戦略を選ぶことで広告の効果を最大化できます。
大きく分けて「手動入札」と「自動入札」の2種類があるため、目的に応じた入札方式を選択しましょう。
またLINE広告では、広告の予算や配信方法をリアルタイムに修正可能です。広告の効果を随時チェックして、最適な方法で運用しましょう。
自動入札を活用する
2種類のLINE広告入札戦略のうち、自動入札を活用しましょう。
手動入札と自動入札の特徴は以下のとおりです。
| 自動入札 | 手動入札 |
仕組み | 設定した予算内で、入札額を自動で調整 | 広告の効果に応じて入札額を都度設定 |
入札額の最適化 | AIがデータを蓄積して自動で調整 | 運用担当者の判断により調整 |
特徴 | | オークションで必ず勝ちたいときなどに活用 担当者に知識・経験が求められ、運用の手間がかかる
|
LINE広告運用の負担を軽減し、入札額を自動で調整してくれる自動入札がおすすめです。
自動入札には4つの入札戦略があるため、目的に合わせて選びましょう。
LINE広告の出し方・出稿方法
ここではLINE広告を出稿するときの流れを解説します。おおよその流れは以下のとおりです。
LINEビジネスIDを取得
LINE公式アカウントを開設
LINE広告アカウントを作成
広告の作成
広告の出稿
効果を確認して都度改善する
LINE公式アカウントを開設しなければ、広告アカウントの作成はできません。
また、広告アカウント作成時の審査には数日かかる場合があります。さらに広告作成時にも審査があります。
各審査にかかる時間を想定し、スケジュールに余裕をもってとりかかりましょう。
なお、広告の審査はテキスト・画像・動画・遷移先Webサイトが対象です。
ユーザーを惑わせるような表現や、景品表示法に抵触するような表現は禁止されています。
厳しくチェックされるため、ガイドラインを十分に確認したうえで広告を作成しましょう。
LINE広告出稿を代理店に安い料金で依頼する方法
代理店に広告の出稿・運用を任せる場合、できるだけ費用は抑えたいものです。
ここでは安い料金で代理店にLINE広告運用を依頼する方法を3つ紹介します。
質の悪い広告代理店に無駄に料金を支払わない
自社で担当できる部分は外注しない
手数料の安い代理店へ依頼する
それぞれ詳しく解説します。
質の悪い広告代理店に無駄に料金を支払わない
良い代理店かそうでない代理店かを見分けて、無駄な料金を支払わないようにすることが大切です。
LINEでは、提供する広告商品やアカウントサービス導入などのサポートを行う代理店を「LINE認定パートナー」に指定しています。
LINE認定パートナーは、豊富な実績や課題に合わせた提案力を認められている代理店のため信頼性が高いです。
なお、LINE認定パートナーは、LINE for Businessの公式サイトで検索できます。
自社で担当できる部分は外注しない
自社で対応可能な作業については、代理店に依頼しないようにしましょう。自社と代理店で業務を分担すれば、外注費用を抑えられます。
特に広告のクリエイティブの作成を代理店に依頼すると費用が高額になるため、できるだけ自社内で作成しましょう。
例えば代理店に依頼して動画広告を作成した場合の費用相場は、20万円~50万円程度です。
広告費用を削減するためにもクリエイティブ制作などは自社で行い、専門的な知識が必要な部分だけ代理店に入ってもらうと良いでしょう。
手数料の安い代理店へ依頼する
できるだけ手数料の安い代理店を探して依頼しましょう。LINE広告の運用を代理店に依頼する場合、以下の費用がかかります。
なかには初期費用がかからない代理店もあります。初期費用の有無や手数料率は代理店によって異なるため、それぞれ内容を確認した上で料金を抑えられる代理店を選びましょう。
LINE広告の料金相場や課金方式まとめ
LINE広告は豊富な配信面があり、多くのユーザーに対して効果的に広告を配信できるツールです。
低予算でも広告の出稿は可能ですが、効果を最大化するためには月に30万円程度の出稿を3ヶ月継続することが推奨されています。
また目的に応じた課金方式や入札戦略を選択することで最適な広告配信が可能です。
本記事で紹介したLINE広告の料金相場や課金方式についてしっかりと理解したうえで、効果的な広告運用を目指しましょう。
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