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【ミライへの路に挑む企業】風通しのよさが社員のスキルを磨く|松鶴建設株式会社

By 西紀子

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2023.08.31

多様な生き方や働き方が広がりつつある現代。企業にはこれからますます、さまざまな人が働きやすい環境を整えることが求められます。社員の働きやすさを叶える企業の取り組みとは? この連載では、実際に働き方改革を積極的に取り組む企業で働く人や経営者にインタビュー。今回は、福岡市に本社を置き、九州・関東の公共工事を中心に総合建設業を営む松鶴建設株式会社に取材し、そのリアルな声をお届けします。

※ここで紹介する企業は私募債発行に際してSDGsに資する取り組み、中でも働き方改革を積極的に行うことを要件に取り込んだ、西日本シティ銀行が提供する、次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」を発行している企業です。※私募債についてはこちら

社員インタビュー

松鶴建設株式会社工事部 土木施工管理(2022年入社) 副島 大雅さん

Q:この会社を選んだ理由、入社の決め手を教えてください。

A:私は佐賀県出身で、学生時代から漠然と地元・九州に貢献できる仕事をしたいという思いがありました。大学(佐賀大学 理工学部 都市工学科)で土木を学んだこともあり、建設会社を中心に就職活動を行いました。

この会社は、九州・福岡での工事実績はもちろん、工事に対する評価も高いと聞き、そういった企業で働くことで、自分自身も成長し続けられるのではと思いました。

また、何より感じたのは、雰囲気の良さです。会社説明会で常務や部長など上席の方とお話させていただく機会もあったのですが、緊張していた私に対して話しやすい雰囲気で接してくださり、こちらの質問にも真摯に答えてくださったのが印象的でした。

Q:入社して感じた、この会社の良さはどのようなところでしょうか?

やはり、みなさん温かく接してくれるところです。同期は3人ですが、年齢が近い先輩も多く、仲良くしてもらっています。また研修時はもちろん配属されてからも、上司や先輩が丁寧に指導してくださり、とても勉強になります。

リラックスした雰囲気でありながら良い緊張感もあり、とても働きやすい環境です。先輩や上司は、何か困っている時だけでなく、普段から「調子どう?」と気軽に声を掛けてくださるので、何でも話しやすいですね。入社当初に先輩から教わった「質問をする前に自分なりの考え・答えを持ってから、質問するようにした方が良い」というアドバイスは、今も心がけています。

Q:業務内容を教えてください。

土木工事の現場管理に関する業務に携わっています。まず入社当初に本社で研修を受けた後、3か所ほど現場で研修を受けました。

最初の現場は福岡で、国道から一般道へ下りるための道路建設でした。次は北九州で高速道路の橋梁耐震補強工事、3か所目は熊本でソーラーパネル建設のため、山の造成工事の研修でした。現在は北九州市の電線共同溝の工事現場で仕事をしています。電柱の地中化を行う工事で、今は着工する前の準備段階で書類作業などが中心です。

Q:業務でのやりがいや嬉しかったことを教えてください。

入社当初は右も左も分からなかったのですが、少しずつ現場の流れを理解できるようになってきて、自分の成長を感じられることが嬉しいです。大学で学んだ知識が基礎として役立っている部分はもちろんありますが、実際の現場は全く違いますので、毎日が新たな学びの連続で面白いですね。

Q:福利厚生や制度はどうですか?

完全週休二日なので、仕事とプライベートが両立しやすいのが良いです。今の趣味はサ活(サウナへ通うこと)で、休日はしっかり身体をリフレッシュしています。

基本は土日が休日ですが、現場の状況によって仕事になった場合も、平日に振り替えることができます。また、私は実家を出て就職したのですが、就職してすぐの頃は色々とバタバタしているので、社員寮があるのもありがたかったです。

年に1度社員旅行があり、昨年は沖縄、今年は京都に行きました。福岡本社のみなさんとはもちろんですが、普段会えない東京支社の社員とも交流できる良い機会です。

Q: 仕事を通じて学んだことはありますか?

ひとことで土木施工管理といっても、図面ソフトでの作業やエクセルでの書類作成など、さまざまなスキルが必要な仕事です。実際の仕事を通し、先輩や上司に教えていただきながら、少しずつ身につけています。また、土木工事は工種が幅広く、経験できる現場も数多くあります。工事の現場によって所長(現場監督)が異なり、仕事内容も違うので、現場ごとでいろいろなことを学べるのが魅力です。

Q:今後の目標を教えてください。 

当社は資格取得によって給与の資格手当があります。20代後半までに、現場監督として業務を行える国家資格「1級土木施工管理技士」を取得することが目標です。その後、現場代理人として、メインで現場を動かしていけるようになりたいです。将来はソーラー造成工事や、道路、橋の新設工事にも携わっていけたら嬉しいですね。

トップインタビュー

松鶴建設株式会社 代表取締役社長 川田 和人さん
福岡県北九州市出身。建設業界で35年以上の経験を持ち、1995年(平成7年)の起業にも携わる創業メンバー。2022年(令和4年)より社長就任。 

人との縁を大切に、公共事業で地域社会へ貢献

当社は1995年に創業しました。現在は元請け業者として行政や自治体からの公共工事を数多く行っておりますが、立ち上げの頃は大手ゼネコンの下請けとして、人と人との縁を大切に、小さな工事から実績を積み上げてきました。

他社が引き受けない現場も率先して工事を行ってきたことで、少しずつ信頼していただき、官公庁からも高く評価していただくようになりました。そもそも工事というのは、地域住民のみなさんにご迷惑をおかけする部分が多いものです。その分、恩返しのつもりで、生活を支えるさまざまなインフラの工事・整備によって、地域社会へ貢献できればという思いでやってまいりました。

工事の割合としては3年ほど前まで福岡が多かったのですが、現状は東京も増えております。2022年度の売上は52億円で、今後も再開発だけでなく新設・改修工事も積極的に行い、私が元気なうちに2拠点で売上100億円を達成することが目標です。とはいえ工事を受注できるのは、実績があってのこと。これまで同様、一つひとつの現場で丁寧に着実に実績を重ねていくことで、創業者、故・松本裕信の思いでもある「最後のゼネコン」を目指し、進化し続けていきたいと思います。

若手が意欲的に活躍できる明るく家庭的な会社でありたい

当社は、社員数80名程度と比較的小規模で、明るく家族的な会社です。20~30代の若手社員も多く、指定学科以外からの採用も行なっており、文系の学部を卒業し現場で活躍している社員も複数人います。実力主義かつ自由主義が特徴。現場ごとに所長(現場監督)が率いるチームがあり、工事の進め方も基本的には所長に任せています。信頼して任せることで、いろいろなスキルが身につくという考えからです。働き方も現場の状況に合わせて、休める時にはしっかり休むようにしてもらっています。

現場監督になるためには、国家資格「1級土木施工管理技士」の取得が必要ですが、平均すると30代くらいで資格取得し、大きな現場を担ってくれています。30億円規模のソーラーパネル工事などの場合は、工期に2~3年ほどかかることもありますが、それだけ達成感も大きく、自分自身の成長も実感できると思います。

当社で働く若手社員の多くは、この現場監督を目指していますが、やりがいのある仕事だからこそ、もちろん責任も重大です。やる気はもちろん忍耐力、そして一つの現場をまとめることが重要になってきます。工事は社員だけでなく協力会社さんと協力して行うので、そうした現場の管理能力、役所などとの交渉能力も必要です。現場ではトラブルが起こることもありますが、そうした時に一人で抱え込んでしまうと大きな問題に発展しかねませんので、常に周囲と相談し解決していくコミュニケーション力の高さも求められます。

もちろん社員に求めるだけでなく、会社としても何でも話しやすいオープンな雰囲気を大切にしており、私も1年に3~4回、社員一人ひとりと話す面談の機会を作っています。若手社員が仕事の改善点などを、私に直接話してくれることも多いです。

少数精鋭の当社だからこそ、社員それぞれが伸び伸びと力を発揮できる、風通しの良い会社であり続けたいと思っています。

松鶴建設株式会社
創 立:
1995年2月
代表者:代表取締役 川田 和人
所在地:本社 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前1丁目5番1号
    東京支社 港支店 北九州支店
TEL:092-411-1510(代)
FAX:092-411-1557

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  • 働き方改革

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