インタビュー

映像のスキルを活かして、お客さまの課題を解決に導く|株式会社TAKUX 大西択弥さん

By 佐々木 恵美

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公開日 2024.02.06

北九州市を拠点として、映像制作とホームページ制作、セルフ写真館の3つを柱に活動する株式会社TAKUX。代表の大西択弥(たくや)さんは独学でスキルを身につけて創業したところ、映像のクオリティと相手に寄り添う姿勢が評判となり、業績を伸ばしています。

単に作品を作るのではなく、結果にこだわって常にチャレンジを続ける大西さんに、起業のリアルや仕事で大切にしていることなどを伺いました。

■プロフィール
株式会社TAKUX(タクックス)
代表取締役 大西択弥 さん

アメリカ出身。幼少期はアメリカとフィリピンで過ごし、7歳から北九州市で暮らす。建設業に従事する傍ら、副業を通してネット広告や動画撮影・編集などの技術を身につける。個人事業主を経て、2021年に株式会社TAKUXを設立。

Instagramへの投稿がきっかけで会社を設立

――大西さんは映像やウェブ制作を独学でマスターして起業されたとのこと。どんな経緯があったのでしょうか?

大西:もともと建設業で働いていたのですが、いつか自分で会社を経営したいと思っていました。いろいろな本を読んだりする中で、副業としてアフィリエイトをしてみたら、思った以上に収入を得ることができて、ネット広告の仕組みも分かりました。でも、もっと楽しくて、もっと自分に向いていることがあるはずだと、しばらくやりたいことを探していました。

それから、家業をサポートするためにイラストレーターやフォトショップ、動画編集ソフトなどを使うようになり、映像制作の面白さにハマりました。最初は親戚との旅行を動画にまとめて、それから風景だけを撮ったりモデル撮影をしたり。観光地で撮影した動画を60日間毎日Instagramに投稿したら、フォロワーが3,000人を超え、仕事の依頼が来るように。当時は個人事業主として、パソコンによる業務効率化のサポートもしていたのですが、2020年春頃から映像制作をメインにしました。

――Instagramがきっかけで、今の仕事を始められたのですね。お客さまはどうやって獲得していったのですか?

大西:Instagramを見られた方からの依頼、フォロワーさんや知人の紹介、リピートなど、おかげさまで順調に仕事が舞い込んできました。2021年7月には株式会社を設立して、今はスタッフが4人になりました。福井から来てくれたスタッフや育休中のスタッフもいて、みんなで協力して楽しく仕事に取り組んでいます。

結果を出すために必要なことを提案する

――改めて、現在の事業内容を教えてください。

大西:大きく分けると3つあります。メインは映像制作で、行政の観光プロモーションから企業のイメージムービー、採用のためのムービー、お店や商品の紹介、イベントまで、幅広く手掛けています。仕事として制作した映像は、小さなものまで含めると1,000本くらいになると思います。

▲『小倉城 竹あかり』イメージムービーより。

2つ目として、お客さまの要望に応じてホームページの制作もしています。あとは、北九州市小倉南区下城野でセルフ写真館「SELPY(せるぴー)」を運営しています。セルフ写真館は韓国で流行っているスタイルで、さまざまな背景や小物がそろうスタジオでプロの機材を使い、自分でリモコン式のシャッターを押して撮影をお楽しみいただけます。

▲セルフ写真館「SELPY(せるぴー)」の様子。

――セルフ写真館も運営されているのですね。映像制作の会社はたくさんある中で、御社の強みはどんな点でしょうか?

大西:まず、映像のクオリティにこだわっています。お客さまからは「かっこよく仕上げてくれてありがとう」「うちの会社の雰囲気をそのまま表現できている」と喜んでいただけることが多いですね。今は福岡を中心に、広島や大阪、東京にもお客さまがいらっしゃいます。

もう1つ、私がとても大事にしているのは、結果にこだわることです。そのために単に映像作品を提供するだけではなくて、お客さまの強みや課題をしっかり聞いて、総合的に提案することもあります。

例えば、素晴らしい商品がある会社には、プレスリリースを出してメディアへの露出を狙えるように人を紹介したり、予算がない会社でも将来のビジョンにたどり着くまでのステップを提示して、できるところまでやってみてはどうかとお話したり。相手がワクワクした様子で動き出されると、うれしく思います。

――コンサルティングができるのですか。

大西:はい。例えば、こんなエピソードがありました。ある工務店さんに映像を作りたいと相談されたものの、ホームページがとても古いことが気になって、映像よりも先にホームページのリニューアルをしませんかと提案しました。そのまま映像を受注するのは簡単ですが、それではお客さまのためにならないと思ったからです。ホームページのリニューアルを担当させてもらった結果、お問い合わせが10倍になって、とても喜ばれました。

映像を活かすためには、ホームぺージが重要になることも多いので、ホームページの制作も手掛けています。お客さんが欲しいものではなくて、結果を出すために本当に必要なものを考えて提案するように意識しています。

――自分たちの目先の利益ではなく、お客さまのことを真剣に考える誠実さが支持される理由なのかもしれません。

大西:基本的な話ですが、どんな仕事でも、心を込めることが大切だと思っています。セルフ写真館で接客をするとき、心を込めるように意識すると、お客さまは気持ちよく利用して帰っていかれます。お客さまに感動していただくことで、自然と口コミやリピートが増えていく実感があります。映像やホームページ制作の仕事も同じで、予算の規模に関わらず、全力で取り組むようにしています。

人があたたかい福岡で、一緒に成長していきたい

――大西さんは地元の福岡で起業されて、メリットを感じることはありますか?

大西:福岡は情に厚く気さくな人が多くて、営業に行くと話を聞いてくれるし、お付き合いが始まると大切にしてもらえる印象があります。それに、福岡にはいろいろなコミュニティがあって、情報交換をしたり仕事を紹介し合ったりと、みんなで助け合えるあたたかい雰囲気があります。僕が入っているコミュニティでは、上場企業の社長さんにメンターをしてもらえる制度があって、とてもありがたいです。

――最後に、御社の今後のビジョンを教えてください。

大西:映像制作を軸として、これからは企業の採用と集客のサポートに力を入れていくつもりです。マーケティングのノウハウもたまってきたので、広告やSNSの運用もお手伝いしながら、月額制で長くお付き合いできるようなプランを考えているところです。映像やホームページ、広告などのプロフェッショナルとして、お客さまに寄り添い、一緒に成長していけるといいなと考えています。

株式会社TAKUXについて

■会社概要
会社名:株式会社TAKUX
URL:https://takux.info/
所在地:北九州市小倉南区下城野1-8-1グランドール富士見C203
設立:2021年7月7日
代表取締役:大西択弥

■事業内容
映像制作、ホームページ制作、セルフ写真館運営

■問い合わせ先
info@takux.art

お知らせ

Fukuoka Growth Nextでは西日本シティ銀行スタッフが毎週水曜日常駐しています。創業に関するご相談も承っていますのでお気軽にお越しください。

▷福岡市と北九州市には創業期のお客さまをサポートする専門拠点『NCB創業応援サロン』を設置していますので、こちらにもお気軽にお越しください。

[NCB創業応援サロン福岡]
福岡市中央区天神2-5-28 大名支店ビル7階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-713-817
[NCB創業応援サロン北九州]
北九州市小倉北区鍛冶町1-5-1 西日本FH北九州ビル5階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-055-817

◎コワーキング施設「The Company DAIMYO」

西日本シティ銀行・大名支店ビルの5階、6階にコワーキング施設「The Company DAIMYO」ご利用受付中!
↓↓詳細はこちらをご確認ください。
https://thecompany.jp/multi-location/daimyo/

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