インタビュー

完全オーダーメイドの家づくりを実現|ヤスナグデザインホーム株式会社 師岡光さん

By 田村 麻記

|
公開日 2024.10.04

まったく異なる業界から40歳で住宅業界へと転職。工務店とハウスメーカーで営業職を経験したことで、家づくりを一から本当にこだわりたい人の受け皿が少ないことに気づいた結果、「こだわりに“おせっかい”で応え、一生に一度の家づくりをお手伝いしたい」と起業。完全オーダーメイドの家づくりを叶える工務店・ヤスナグデザインホーム株式会社を創業した師岡さんに、起業に至った思いやこれからの展望についてお話を伺いました。

■プロフィール
ヤスナグデザインホーム株式会社 
代表取締役 師岡光さん

福岡県行橋市出身。京都高校卒業後、飲食業やサービス業でエリアマネージャーや部長職を経験。40歳で北九州市の地元工務店に入社し住宅業界へ。その後、大手ハウスメーカーで店長に抜擢。営業担当としても優秀な成績を収める。その経験を活かし、2020年11月にヤスナグデザインホーム株式会社を設立。

40歳でまさかの転職。経験のない業界に飛び込む

――なぜ40歳で住宅業界に転職されたのですか?

ずっと飲食業やサービス業でエリアマネージャーや事業部長などをしていたのですが、転勤が多くて全国を転々としていたんですね。しかも、業界的にどうしても昼夜逆転生活になりがち。

妻が病気をしたのを契機に地元に戻ってきたのですが、夜は家にいられる仕事にしたいと思い、別の業界に転職することを決意したんです。幼少の頃に大病を経験したことがあり、「人の健康や幸せに関われる仕事に就きたい」という思いがずっとあったので、「人生の後半は家づくりに携わってみたい」と考えるようになったことが転職のきっかけです。

――住宅業界に入ってからはどんなお仕事をされていたのですか?

住宅業界での最初のキャリアは、北九州にある地元の工務店でした。右も左もわからない状態だったので大変でしたが、とても良い工務店でしたので楽しかったですね。営業を担当して気付いたのは、住宅業界の営業担当者って、販売して終わりではなくすべての工程に携われるということ。

家が売れた後もお客さまに付き添ったり、職人さんたちと打ち合わせをしたり、それが楽しくてこの仕事に夢中になっていきました。もちろんその分、覚えなくてはいけないことが山積み。毎日勉強しても勉強することがゼロにならない。それが逆にうれしかったですね。

その後、「ハウスメーカーの家づくりを学びたい」という思いが芽生え、転職しました。でも、そこはとてもシステマチックな家づくりをするメーカーで、お客さまにとっては一生に一度の家づくりなのに、こだわりたいお客さまの細やかな注文に応じることができにくかったんです。

ハウスメーカーでは、できることや家の仕様や、デザインが決まってしまっている。誰のために家づくりをしているのかが疑問になり、それがジレンマになってしまい、「私はこのままここにいていいのだろうか」と考えるようになっていきました。

理想を追いかけるうちに…、気づけば工務店を起業!?

――ヤスナグデザインホームが誕生した経緯を教えてください。

実はそれでも特に「起業したい」という思いを抱いていたわけではありませんでした。でも、知り合いの社長に「独立した方がいいよ。僕がサポートするよ」と声を掛けていただいたんです。

それなら、家づくりをこだわりたい方の“こだわり”に“おせっかい”で応えて寄り添い、いっしょに家づくりをしていける会社を作ろう!と考えたのが、ヤスナグデザインホームが誕生したきっかけ。ただ、お客さまのお話を聞いて、アドバイザーとしてその方に合った工務店やメーカーを紹介し、完全オーダーメイドの家を建てていただく「仲介所」のような会社を考えていたのですが、「師岡さんが会社をはじめるのなら…」って、どんどん協力者が集まってくれて、気づけばただの仲介所ではなく工務店をはじめていました。

――起業して良かったのはどのような点ですか?

やはり、一生に一度の家づくりをとことんこだわりたい方の思いが叶う場所がつくれたという点です。地元なので困ったことがあっても誰かがすぐにバックアップしてくれるあたたかさも助けになり、おかげさまで会社は順調に成長しています。起業するともちろん責任も増えますが、その分やりがいも増えました。

じわじわじっくりと、地域に根差し広がっていきたい

――これからの展望について教えてください。

今年、2店舗目を小倉にオープンすることができましたが、これからも質の高いサービス…つまり、家づくりに対する質の高い“おせっかい”を実現していきたいので、それができる知識と経験を備えたスタッフが育った上で店舗を広げていきたいと考えています。

だから、無理して急激に店舗を増やしていくのではなく、じわりじわりと。地元・福岡が大好きなので、この地域にしっかり根を張って広げ、来年度はまた県内に3店舗目をオープンしたいですね。
会社は私個人の持ち物であってはいけないと思っていますので、長く存続していくためにも10年後には上場を目指せたらと考えています。

――販売中のシェルターについてもぜひ教えてください。

安心の暮らしをお届けするためにどうしたら良いかを考えたときに、シェルターを販売したいという思いがありました。戦争や災害など、いろいろな脅威が身近にありますが、シェルターってどこで買ったら良いかよくわかりませんよね。今は信頼できる商品の委託販売を行なっていますが、「いつかは自分たちで作りたい」というのが目標です。

まずは販売実績を重ねることで、地震などの脅威で不安になった方が「あそこに行けばシェルターがあるよ。安心の暮らしが買えるよ」という認識を持っていただけるようになれたら、と。地震で亡くなっている方の多くが家屋の倒壊なんですよね。耐震住宅に力を入れるだけでなく、シェルターの必要性も訴えていきたいと思います。
>>耐震シェルターについて

ヤスナグデザインホームについて

■会社概要
会社名:ヤスナグデザインホーム株式会社
URL:https://ydhome.jp/
所在地:福岡県京都郡苅田町与原813-2
設立:2020年11月16日
代表取締役:師岡光

■事業内容
注文住宅/リフォーム・リノベーション工事/企画/設計/シェルター販売

■問い合わせ先
https://ydhome.jp/otoiawase/
hiraya@ydhome.jp
0120-870-254

お知らせ

Fukuoka Growth Nextでは西日本シティ銀行スタッフが毎週水曜日常駐しています。創業に関するご相談も承っていますのでお気軽にお越しください。

▷福岡市と北九州市には創業期のお客さまをサポートする専門拠点『NCB創業応援サロン』を設置していますので、こちらにもお気軽にお越しください。

[NCB創業応援サロン福岡]
福岡市中央区天神2-5-28 大名支店ビル7階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-713-817
[NCB創業応援サロン北九州]
北九州市小倉北区鍛冶町1-5-1 西日本FH北九州ビル5階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-055-817

◎コワーキング施設「The Company DAIMYO」

西日本シティ銀行・大名支店ビルの5階、6階にコワーキング施設「The CompanyDAIMYO」ご利用受付中!
↓↓詳細はこちらをご確認ください。
https://thecompany.jp/multi-location/daimyo/

Writer

おすすめの記事

対談記事【ビジネスのヒント】|斬新な新サービスを支えた企業と銀行の絆
続きを読む >

お役立ち

2025.02.06

対談記事【ビジネスのヒント】|斬新な新サービスを支えた企業と銀行の絆

経営に関する悩みや課題を抱える事業経営者の皆さまにとって、銀行の営業担当者は心強いサポーターの一人です。そこで、らいふくのーと編集部では、事業経営者と西日本シティ銀行の営業担当者にスポットをあててインタビュー。二人の出会いや、事業の成功までの道のりなどをざっくばらんにお話しいただきます。

【2025年】キャッシュレス決済導入に使える補助金・助成金5選
続きを読む >

お役立ち

2025.03.05

【2025年】キャッシュレス決済導入に使える補助金・助成金5選

感染症対策やインバウンド対策等の一環としてキャッシュレス決済への需要が高まるなか、キャッシュレス決済の導入を検討しているものの、コストが気になるという事業者様は少なくないでしょう。 そこでこの記事では、キャッシュレス決済端末を導入する際に活用できる主な補助金や助成金を紹介します。 ※記事内容は、2025年3月3日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

IT導入補助金2025の変更点とは?拡充ポイントや制度概要を解説
続きを読む >

お役立ち

2025.03.04

IT導入補助金2025の変更点とは?拡充ポイントや制度概要を解説

事業者の業務効率化を支援する国の施策のひとつに「IT導入補助金」があります。 ITツールの導入を支援する制度で、これまで複数年にわたり公募を実施してきました。 さらに、令和6年(2024年)12月の令和6年度(2024年度)補正予算成立に伴い、今後の継続も決まっています。 そこでこの記事では、IT導入補助金2025で実施予定の拡充ポイントを交えて制度概要を解説します。 ※記事内容は、2025年2月3日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

働き方改革に注力している企業ってどんなところ?|次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」
続きを読む >

お役立ち

2023.11.21

働き方改革に注力している企業ってどんなところ?|次世代ワークスタイル応援私募債「ミライへの路」

これから就職先を探している学生のみなさんにとって、どんな企業が自分にとって働きやすいのか、気になりますよね。そこで今回は、西日本シティ銀行が取り扱う次世代ワークスタイル応援私募債『ミライへの路*』を発行している企業のみなさんにご協力をいただき、その企業で実際に働いている若手の社員に直撃インタビュー。なぜ入社を決めたのか、実際に働いてみてどんな感じなのか、などをヒアリングしました。また、併せて、各企業の経営者にも、求める人材像や今後の展望などをお話しいただきました。取材に協力いただいた企業は、地元・福岡で働き方改革に注力している、優良企業ばかりです。ぜひ、就職希望先の候補の一つとして、働く先輩たちのリアルな声をご一読ください。

お菓子製造のOEMで福岡の製菓業界に新境地を開く。ATELIER S.e.n.s.e 中原浩雅さん
続きを読む >

インタビュー

2025.03.07

お菓子製造のOEMで福岡の製菓業界に新境地を開く。ATELIER S.e.n.s.e 中原浩雅さん

他社ブランドの商品を生産する"OEM"。受託企業は商品の製造に、委託企業は商品開発やPRに集中できるというメリットがあり、アパレルや自動車などのさまざまな業種で活用されていますが、食品業界でもOEMの商品は多く見られます。今回はそんな食品の中でもお菓子(焼き菓子)のOEM製造を手がける、「ATELIER S.e.n.s.e(アトリエ・センス)」代表の中原浩雅さんにインタビュー。福岡ではまだ希少なお菓子のOEMという業種で起業した背景には、中原さんの多彩な経験が深く関わっていました。

手書きの手紙で企業をサポート、さらにその先へ|株式会社RAPAS 陸守康汰さん
続きを読む >

インタビュー

2025.03.04

手書きの手紙で企業をサポート、さらにその先へ|株式会社RAPAS 陸守康汰さん

スポーツ業界でスポンサー広告の費用対効果をAIで可視化|株式会社NextStairs万井拓馬さん
続きを読む >

インタビュー

2025.03.03

スポーツ業界でスポンサー広告の費用対効果をAIで可視化|株式会社NextStairs万井拓馬さん

【ミライへの路に挑む企業】循環型の総合不動産企業として、社員もお客さまもハッピーに!|株式会社みらいコンシェルジュ
続きを読む >

お役立ち

2025.02.06

【ミライへの路に挑む企業】循環型の総合不動産企業として、社員もお客さまもハッピーに!|株式会社みらいコンシェルジュ

多様な生き方や働き方が広がりつつある現代。企業にはこれからますます、さまざまな人が働きやすい環境を整えることが求められます。社員の働きやすさを叶える企業の取り組みとは? この連載では、実際に働き方改革を積極的に取り組む企業で働く人や経営者にインタビュー。今回は熊本を基盤に不動産売買やファイナンシャルプランニング、保険の見直しなどの幅広い事業を展開する「CRAS(クラス)」を運営する「株式会社みらいコンシェルジュ」にお話を伺いました。