
法人カードを作りたくても、起業したばかりの個人事業主やフリーランス、設立して間もない法人では、審査に不安があるのではないでしょうか。本記事で解説する「for Owners」は、設立1年目でも申し込みができる法人カードです。「for Owners」の特徴などをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
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一般的な法人カードの概要
まず、一般的な法人カード(ビジネスカード)の特徴について説明していきます。
ビジネスカードの種類
ビジネスカードには、通常2〜3種類のラインナップが取りそろえられています。それぞれの違いは年会費や限度額などです。
●クラシックカード:3種類のうち最も年会費が安い。カード利用枠が少ない傾向にある。
●ゴールドカード:年会費1万円程度、カード利用枠は300万円前後が一般的。
●プラチナカード:3種類の中で最も年会費が高く、利用枠も最も大きい。
ビジネスカードの審査対象
ビジネスカードの審査に申し込めるのは、法人または個人事業主です。個人用クレジットカードで勤続年数などが審査されるのと同様、ビジネスカードでも事業の継続性や財務状況、安全性などが重視される傾向にあります。
審査に必要な書類
一般的なビジネスカードの申し込みには、以下のような必要書類を提出する必要があります。これらの提出された書類をもとに審査が行われ、カード発行までには約1〜3週間程度かかります。
●事業実態の確認:6か月以内に発行された登記簿謄本
●代表者の本人確認:本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
●財務状況の確認:決算書や所得証明書
※カード会社によって提出する必要書類は異なります。
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ビジネスカード「for Owners」の特徴とは

「for Owners」は、一般的なビジネスカードと概要はほとんど同じです。しかし、「for Owners」ならではのさまざまな特徴があり、特に設立1年目のスタートアップ企業や個人事業主・フリーランスにおすすめのビジネスカードです。
「for Owners」の特徴や審査などについて見ていきましょう。
「for Owners」の年会費・限度額
「for Owners」では、クラシックカードとゴールドカードの2種類が用意されています。
クラシックカード
クラシックカードの年会費は通常1,375円(税込)ですが、初年度は無料です。パートナー会員用のカードを発行する場合は、1名あたり別途440円(税込)がかかります。
限度額は、原則として10万円から150万円です。カードに付帯している海外旅行傷害保険の最高額は2,000万円で、事前に旅費などを「for Owners」で決済していることが条件です。
ゴールドカード
ゴールドカードの年会費は11,000円(税込)で、パートナー会員のカード発行は1名あたり2,200円(税込)です。限度額は原則50万円から300万円となっています。
クラシックカードとは違い、カード付帯の旅行傷害保険は国内旅行での事故も対象となります。補償額は最高5,000万円です。
「for Owners」の審査について
個人の情報をもとに審査される
一般的なビジネスカードでは、事業の財務状況などが問われます。しかし、「for Owners」は個人与信での審査となります。法人としての実績の有無ではなく、代表者個人の情報をもとに審査が行われるということです。
また、「for Owners」では審査時に営業年数が問われません。そのため設立して1年未満の場合でもビジネスカードを発行できます。
>> 【まとめ記事】法人カードの基礎知識~メリット・デメリットまで
審査に落ちたことがある人も│ ”for Owners”はこちら
「for Owners」を利用するメリット
申し込みが簡単
「for Owners」は、インターネット上から簡単に申し込むことができます。事業の登記簿や決算書の提出は不要となっているため、申し込み時の提出書類も最低限で済みます。
カード決済口座を個人名義にできる
「for Owners」では、カードの決済口座を個人名義にすることができます。したがって、スタートアップして間もなく、法人名や屋号のついた銀行口座を保有していない場合でもカードの発行が可能です。
事業の経費軽減につながる
法人や個人事業主が事業を進める場合、いかに経費を削減していくかが課題になります。「for Owners」で支払いをすれば、清算の手間を省くことができ、振込手数料もかかりません。
これまで自身で行っていた経費にかかる支払をカード1枚で済ませられるので、経費精算に要する時間短縮にもつながります。
ETCカードの発行・電子マネーの利用が可能

「for Owners」を発行すると、追加カードとしてETCカードを発行できます。さらに電子マネーを利用することも可能です。
「for Owners」で利用できる電子マネーは以下の5つです[2021年(令和3年)1月現在]。
●iD(docomoの決済サービス)
●Apple Pay
●プラスEX
●PiTaPa
●WAON
ポイント還元を受けられる
「for Owners」を利用すると、独自のポイントが還元されます。クラシックカードでの有効期間は2年、ゴールドカードでは3年です。ポイントの還元率は0.5%で、公共料金や通信費の支払いでも還元されます。
還元されたポイントは、他の電子マネーに移行したり、ANAのマイルに交換したりすることができます。
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法人カード専用のサービスがある
「for Owners」には、ビジネスにおいて便利に活用できる特典もついています。オフィス用品の通販サイト・アスクルのほか、日産レンタカー、タイムズカーレンタル、アート引越センターなどを特別価格で利用できます。
「for Owners」はどんな人におすすめ?
ここまでの内容をまとめると、「for Owners」は特に以下のような人におすすめです。
●これまでに別の法人カードの審査に落ちた人
●起業して間もないスタートアップ企業の代表者
●法人格のない個人事業主やフリーランス
●経費節約のために毎月の振込手数料を抑えたい人
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まとめ

「for Owners」は、スタートアップ企業や個人事業主、フリーランスでも安心して申し込めるビジネスカードです。審査の柔軟さもポイントですが、初年度年会費無料など金銭面でのメリットもあります。法人カードを作りたいと考えているなら、ぜひ「for Owners」の申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
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芙蓉宅建FPオフィス代表、FP技能士センター正会員
金融業界歴10年目、お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを開催している。