インタビュー

勘や経験をデータ化し、効率化へ。農業向け栽培管理サービス「AICA」【PR】

By 戸田千文

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2023.01.20
サンフォーユー

ロボット技術や情報通信技術(ICT)を利用して農業を行う「スマート農業」。かつて、耕運機やトラクターなどの機械が導入されたのと同じように、ITやICTを農業に取り入れる動きが広がりつつあります。担い手不足が課題となっている日本の農業において、生産性の向上につながると期待されるスマート農業。スマート農業を取り入れたことによって、作業効率が上がり、より高品質の作物が作れるようになった農家は福岡県にもあります。
そんな農家さんをサポートしているのが、農業向け生産管理クラウドサービス「AICA(アイカ)」。開発したのは、福岡市博多区にある株式会社サンフォーユーです。「AICA」とは一体どんなサービスなのか。開発のきっかけやサービスの内容を同社代表取締役の木村修さんに伺いました。

記録することで、勘や経験をデータ化する「AICA」

――早速ですが、「AICA」とはどんなサービスなのでしょうか?

木村:「AICA」は、生産者の日頃の作業を記録し、これまで勘や経験で判断していた部分をデータ化するサービスです。例えば、農作物の生産管理や作業担当者への指示出し、さらにデータによる生育作業の予測・提案を行う栽培管理支援などを行います。

農業の世界は、かつて家族経営といった小さな単位の生産者がほとんどでした。そのため、生産者の勘や経験を頼りに作物を育て、経営はどんぶり勘定ということも珍しくなかったのです。しかしそれでは次の世代に受け継ぐ際、技術をうまく承継できなかったり、経営課題が見えづらくなってしまったりという問題が出てきます。技術にしても、お金の管理にしても、データ化・マニュアル化されていない継承は非常に難しいのです。

サンフォーユー

ある農家の悩みを解決するために生まれた生産管理サービス

――木村さんのこれまでのご経歴を教えてください。

木村:私は、もともとSEとして企業に勤めていました。小売販売や賃貸検索などのシステム開発に携わっていましたが、企業に属していると、小さな要望にすぐに対応できずにお待たせしてしまうことも多い。特に小規模事業者の場合は、細かな要望に答えきれないことも多く、でもなんとかしたいと思って独立しました。社名の「サンフォーユー」は、「地域のため、お客さまのため、社員のための太陽でありたい」という思いを込めているんです。

――AICAの開発は何がきっかけだったのでしょうか。

木村:AICAも、元はお客さまのお悩みがきっかけでした。そのお客さまが、小郡市で葉物野菜の栽培を行う株式会社RUSH FARMです。栽培管理アプリをいくつか試したもののマッチせず、何か良いソフトはないかと相談を受けたのがはじまり。まずは農作業の記録、集計、作業の進捗管理までができるサービス「Agryell(アグリエール)」を開発しました。Agryellは、施設園芸いわゆるハウス栽培を行うRUSH FARMのためのサービス。そのため、さまざまな農家に対応できるように、システムを再構築したものが「AICA」です。

農家の皆さんの本来の目的は「おいしい作物を作ること」。農業日誌は確かに大切ですが、記録を作るのが仕事ではありません。日誌作りが手間になって、農作業の時間を減らしてしまったり、モチベーションが下がってしまったりしては本末転倒です。だからこそ、AICAでは簡単に入力できることを大切にしています。また、同じ作物を作るにしても、農家さんごとに作業のやり方や順番、基準がある。そのため、個々の要望に合わせてカスタマイズしたサービスを提供しているんです。

サンフォーユー

記録することで、作業効率化や作物の安定供給につながる

――現在、AICAはどのような方が利用されているのでしょうか。

木村:現在は、葉物野菜のほか、ネギやトウモロコシ、ラディッシュなどを栽培する6つの農家さんが利用しています。利用されている農家のオーナーさんは、20〜30代の若い方が多いですね。特に100圃場以上を持つ、規模が大きめの農家を受け継いだ、2代目・3代目の皆さんです。引き継いで帳簿を見て、「これだけ売り上げがあるのに、なぜ利益がほとんどないのか」と驚くこともあるようです。記録がなければ、原因が追求できない。栽培管理の重要性を感じて、お問い合わせをいただくケースが多いですね。

サンフォーユー

――AICAを利用することで、生産者にとってはどんな課題解決につながるのでしょうか。

木村:まずAICAは記録するだけでなく、アプリを通してスタッフへタスクの指示を行うことが可能です。スタッフそれぞれがどの圃場で、どの作業を何時からはじめて、何時に終わったのか。アプリに記録されるため、記録をもとに作業効率を考えた今後の人員配置を検討できます。もちろん、作業日誌をつける手間も大幅に削減が可能。実際に利用しているRUSH FARMでは、AICAを導入後、総労働時間が14%削減しました。日本の農業は人手不足が大きな課題ですが、作業を効率化することで問題をカバーができるのです。

さらに、AICAは記録をもとに面積が違う畑で使う肥料の量を自動計算したり、記録や天候をもとに栽培予測を立てたりすることも可能です。最近では、いくつかの小規模農家が共同で農作業を行うなどして、大規模農家に対抗する流れが見られます。とはいえ、これまで別々に作業していた農家同士が集まれば、管理も複雑になる。そこでAICAを導入して、栽培状況を共有し、各圃場で出荷の時期を調整するといった使い方もあります。

このほかにも栽培記録をつけていたことで、「水害にあった際、どれくらいの損失があったのかが正確に分かり、国の補償申請書を提出する際に役に立った」「銀行に提出する事業計画をスムーズに作ることができた」といった声も。農家さんそれぞれにメリットを感じてくださっています。

サンフォーユー

――生産管理がしっかりと行われることで、私たち消費者にとってもメリットはあるのでしょうか。

木村:もちろん、あります。栽培記録を付けることでAIによる収穫予測の精度が上がれば、農家は農作物を安定供給できるように。消費者は、野菜の価格急騰を抑えて購入できます。そのためにも、今は多くの農家さんにサービスを利用してもらい、さまざまなデータを集めてAI予測の制度を上げることが目標です。

サンフォーユー

▲AppleWatchにも対応

「スマート農業機器」として、新たな展開も検討中!

――最後に今後AICAをどんな方に使ってもらい、どのように展開したいと考えているか。御社の展望と合わせてお聞かせください。

木村:先に述べたように、ある程度の規模がある農家さんには、AICAをぜひ利用してもらいたいです。種をまく時期や肥料の量などを、AICAが知らせてくれるため、農作業に慣れない新規就農者の方にも試していただきたいですね。

今後は茶やいちごといった福岡県が力を入れる農作物の管理に力を入れたいと考えています。システムはすでに対応しているので、ぜひ多くの農家さんに利用いただいて、データを蓄積し、福岡の特産物発展に向けて役に立って行けたらうれしいです。

さらに、スマート家電ならぬ「スマート農業機器」としてもAICAを利用できないかも検討中。たとえば水撒き機の制御を、AICAを通して行うことで、現場に人がいなくても作物の世話ができるようなシステムです。スマート農業事業に力を入れる事業者の皆さんとも協力して新たなサービス展開を検討したいと考えています。

サンフォーユー

高齢化による担い手不足が課題となっている日本の農業。AICAによって作業効率化やコストダウンが叶えば、人手不足を補いながら、より高品質な作物を栽培したり、従業員の労働環境を改善したりすることができます。またAICAの基本システムは、農業だけでなく、さまざまな業種・プロジェクトのスケジュールや記録管理にも応用可能。農家の皆さんはもちろん、スケジュールや記録管理に悩む方はぜひ一度、相談してみてはいかがでしょうか。

■会社概要
会社名:株式会社サンフォーユー
URL: http://www.sunforyou.jp/
TEL:092-577-6713
代表取締役:木村修
所在地:福岡県福岡市博多区東比恵4-11-5 キャッスル泉屋Ⅱ 103号

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