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ものづくり補助金22次締切|最低賃金引上げの負担軽減策と過去採択事例

By 浜名 礼奈 |
公開日 2025.12.24

令和7年10月24日、ものづくり補助金第22次締切分の公募が始まりました。(申請締切日は、令和8年1月30日)

本公募では、全国の中小企業・小規模事業者の最低賃金引上げに伴う負担を軽減できるよう、一部要件の緩和や条件を満たす事業者への優先採択を行います。

この記事では、こうした負担軽減策に触れつつ、申請の参考となる過去公募の採択事例を紹介します。

※記事内容は、令和7年12月5日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

ものづくり補助金とは

中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する制度です。

制度の詳細は、こちらの記事で解説しています。ぜひ、あわせてご一読ください。https://biz.ncbank.co.jp/posts/manufacturing-subsidy/

最低賃金引上げの負担軽減策

全国の最低賃金引上げに伴い、令和7年9月5日、内閣官房は中小企業・小規模事業者向け支援策を公表しました。

具体的には、一部の補助金・助成金の対象を拡大し、要件を緩和します。ものづくり補助金では、22次締切分から次の措置を講じます。

1. 補助率引上げ特例の要件緩和
2. 中央最賃審の目安以上に賃上げを行う中小企業の優先採択

最低賃金引上げの負担軽減策に関する詳細内容は、こちらの記事で解説しています。ぜひ、あわせてご一読ください。
https://biz.ncbank.co.jp/posts/minimum-wage/

過去公募の採択結果

20次締切分における採択結果は、次のとおりです。

総計

製品・サービス高付加価値化枠

グローバル枠

申請者数

2,453件

2,276件

177件

採択者数

825件

784件

41件

採択率

約33.6%

約34.4%

約23.2%

参照:ものづくり補助金 公式HP 採択結果

主な採択事例

ここでは、ものづくり補助金の申請イメージがわくよう、過去公募で採択された事業計画の概要を紹介します。

ただし、紹介する事業計画の概要は、各事業者から提出のあった事業計画を事務局にて短縮・要約等して加工したもので、実際に提出された事業計画書とは異なります。

また、採択審査においては、事務局がさまざまな観点から総合的に審査をしています。

そのため、この記事で紹介した事業計画と同様の事業計画を提出した場合でも、不採択となる可能性がございますのでご注意ください。

なお、直近公募で採択された事業者名や事業計画名については、こちらのページでご確認いただけます。

ものづくり補助金 公式HP 採択結果

高性能の空圧式杭打機械の導入で高速道路の安全に貢献(宮崎県宮崎市)

掲載ページ:ものづくり補助金 公式HP 成果事例のご紹介

ガードレールの設置工事を専門に行い、現在はフェンスや標識などの交通インフラ工事も手掛ける企業は、近年「少数精鋭体制の構築」や「元請けへの参入による利益性向上」を重点課題として掲げ、その解決策を模索していました。

そのために欠かせなかったのが、主要業務であるガードレール設置工事の生産性と品質の向上です。

こうした課題を解決するため、同社はものづくり補助金を活用して、高性能の空圧式杭打機械を導入しました。

この機械の導入により、従来は作業に最低2名必要だったところを1人で安全に作業できるようになり、生産性も従来比で2倍に向上しました。

さらに、これまで支柱が長く径も大きいために受注できなかった高速道路のガードレール設置工事も、新しい機械の導入によって参入可能となりました。

補助金を活用した設備投資により、少数精鋭体制で効率的な作業を実現するとともに、従来受注できなかった工事への参入も果たしました。

高周波フラッシュ接着機による接着作業効率化(京都府京都市)

掲載ページ:ものづくり補助金 公式HP 成果事例のご紹介

木製建具・家具を中心に多様な木製品を製造する企業は、立体的で曲線的な組子細工を施した高付加価値製品や、幼児用椅子、和ろうそくの木型などの小物製作も得意としています。

しかし、木製建具の出荷金額は右肩下がりで、建設需要や日本家屋向け製品の需要も減少しており、人口減少も重なって将来的な市場縮小が懸念されていました。

さらに、外国製品を扱う量販店の台頭によって競争が激化しており、生産リードタイムの短縮による効率化が急務となっていました。

こうした課題を解決するため、同社はものづくり補助金を活用して、建具や家具の製造に用いる高周波フラッシュ接着機を導入しました。

高周波接着工法は、「接着剤は木材よりも誘電損が大きい」という特性を利用し、接着剤だけを集中的に加熱する方法です。

この機械の導入により、従来のプレス機によるコールド接着工法では340分かかっていたプレス時間が約45分に短縮され、作業効率が大幅に向上しました。

また、木板の反りやプレス痕が出にくくなるなど、品質面でも改善が確認されました。

加えて、プレス機の空きを待っていた作業員の手待ち時間が減少し、経費は約15%削減されました。接着剤費用も87%削減され、原価面でのメリットも大きくなっています。

オリジナルアートワークの開発(福岡県大川市)

掲載ページ:ものづくり補助金 公式HP 成果事例のご紹介

不燃材料を用いた内装デザインパネルの製造販売を主力事業とする企業は、商業施設の建設や改修時に需要が増える一方、物件が少なくなると需要も減るという課題を抱えていました。

業績自体は順調に推移しているものの、新しい事業や製品の開発によって新市場を創造し、経営の安定化を図る必要がありました。

こうした中で、同社は国内でも希少なアクリルをNCルーターで切削する技術を活かしたアートワークを世の中のデザイナーに提案するという、新たなものづくりに挑戦する方針を固めました。

しかし、アートワークは多品種・小ロット生産であるため、対応できる生産体制の構築が不可欠でした。

そこで、同社はものづくり補助金を活用してNCルーターを導入しました。

導入後は、アクリル加工を外注する業者と協議を重ね、約2か月にわたり改善を重ねることで、美しく高品質な加工を実現する技術とノウハウを習得しました。

この取り組みによって、アートとしての表現力と可能性を見出し、他社との差別化にも大きな手応えを得ています。

公募スケジュール

22次締切分の公募スケジュールは、以下のとおりです。

公募開始

令和7年10月24日(金)

申請受付

令和7年12月26日(金) 17時

応募締切

令和8年 1月30日(金) 17時

参照:ものづくり補助金 公式HP 公募要領

まとめ

この記事では、ものづくり補助金 22次締切分における最低賃金引上げの負担軽減策に触れつつ、過去公募の採択事例を紹介しました。

本公募では一部要件の緩和や優先採択を行います。過去事例を踏まえつつ、最新の公募情報を確認して申請をご検討ください。

※renewのサイトポリシープライバシーポリシーはこちら。

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