「好き」を追求し続け、20代で叶えた夢|TOKO MOTOR CYCLE 床波英浩さん

物心ついた頃にはすでにバイクに夢中。"好き"を追い続ける中で出会ったハーレーダビッドソンの魅力にハマり、カスタムショップをオープンさせたTOKO MOTOR CYCLE代表の床波英浩さんをインタビュー。お話を伺う中で、20代での起業を叶えた床波さんの行動力や、オープンから1年も経たずに多くのファンに愛されるようになった理由が見えてきました。
TOKO MOTOR CYCLE 代表 床波英浩(とこなみ ひでひろ)さん
山口県長門市生まれ、福岡県北九州市育ち。「好きなことを仕事にしたい」と、幼い頃から好きだったバイクの道へ。専門学校でハーレーダビッドソンについて学び、栃木県のショップで5年間修行。現在は起業し、北九州市内でハーレーダビッドソンのカスタムショップを営んでいる。
目次
「好きなことを仕事にしたい」と早くから社会へ
――床波さんがバイク好きになったのはいつですか?
床波:実は物心ついた頃にはすでにバイクが大好きだったので、いつからなのかはよく覚えていないんです。ただ、母方の祖父がバイクに乗っていて、いつも私を後ろに乗せてくれました。2人でバイクに乗って川遊びに出かけたり、球場に野球を観に行ったり。それがバイク好きになったきっかけなのかなと思っています。
バイクは車とは違って五感を全部使う乗り物なんです。エンジンの音を耳で感じたり、田舎道を走れば土や肥料の匂いがしたり……。そういった一つひとつがバイクに乗る魅力だと感じています。私は誕生日が3月なので、同級生の友だちの中では免許を取得できるのが一番遅くて。16歳になるのが待ち遠しくてたまりませんでした。念願だった中型免許を取り、アルバイトでお金を貯めて初めて買ったバイクがヤマハの250cc。それに乗って阿蘇にツーリングに行ったのは最高の思い出です。
――「将来はバイク関連の仕事をしよう」と考えたのはいつだったのですか?

床波:将来は「好きなことを仕事にしたい」と考えていたので、中学校を卒業してすぐにバイク屋さんとガソリンスタンドで働き始めました。まだ将来の明確なプランはなく思い切った決断でしたが、家族は誰も反対せず背中を押してくれたので感謝しています。ずっと機械いじりが好きで、自分で解体したり組み立てたりもしていたのですが、ほとんど独学できちんと学んだわけではなかったので、働いていたお店でもたくさんバイクが扱えるということではなくて。そこである時、「一度きちんと学びたい」と考え、専門学校に進学するために定時制や通信制の高校で学び、高卒認定を取得しました。
進学先に選んだのは、当時北九州にあったハーレーダビッドソンに特化したコースがある専門学校。今はもうないコースなのですが、ここで学んだことがすべて今につながっています。
家族が増えたことがきっかけで、地元にUターン
――もともとハーレーが一番好きなバイクだったのですか?
床波:ハーレーにはもともと興味がなくて、憧れている……なんてこともなかったんです。でも、先輩から「ハーレーはいいよ!ちょっと乗ってみなよ」と乗せてもらったのがきっかけで見事にハマって。その後、オンボロのハーレーをかなり安く譲ってもらえる機会に恵まれたので、自分で修理して乗るようになり、おもしろさを知りました。それが「将来はハーレーに関わる道に進みたい」と考えるきっかけになったと思います。
――専門学校で学んだ後はどちらで働いていたのですか?
床波:1年生の終わり頃、栃木県に気になる会社を見つけたんです。ハーレーのディーラーは基本的に大きな会社が担っていることが多いのですが、そこは昔から個人輸入をしていた家族経営の会社で、自社で部品を作っているなどハーレーに対する熱量が他社とは違いました。求人はしていなかったのですが、自分で勝手に電話して「インターンシップに行かせてください!」とお願いし、受け入れていただきました。インターンシップを続ける中で、社長や会社はもちろん、これまで縁のなかった栃木にも深い魅力を感じたこともあり、社長に直接お願いし卒業後に就職させていただきました。結局、北九州に戻るまでの5年間、その会社にはお世話になり感謝しています。在職中には東京でしか受けられないハーレー独自の認定資格にも挑戦させていただき、最高峰の資格も取得。知識も技術も磨かれたと思います。
――起業のために北九州に帰ってこられたのですか?
床波:栃木には、その前からお付き合いしていた妻について来てもらい結婚しました。4年間働いた後に妻の妊娠がわかり、1年後に北九州に帰ったんです。社長に「お前が良かったら本当は続けてほしい」と声を掛けていただいたこともあって後ろ髪を引かれる思いでしたが、子どもが生まれた後に身近に頼れる人がいない環境では妻の負担が大きいと感じたのが理由でした。
その時にはまだ、「起業しよう、ショップを開こう」とは考えていなかったんです。北九州に帰ってきてからは、ハーレーのカスタムショップで働いていました。
退職から5カ月で起業&カスタムショップオープン
――どのような心変わりがあって、起業に至ったのでしょう。
床波:仕事をしていくうちに、「もっと自分のやりたいことをやってみたい」、「自分だけのバイクを製作したい」という思いが少しずつ大きくなっていったのがきっかけです。ハーレー関連のショップを見ていると、どこもちょっとマニアックな雰囲気があり、一見さんだと入りづらいなと以前から考えていました。だから、誰でも気軽に訪れることができる"まちのバイク屋さん"ができるといいなと思っていたんです。

また、バイク屋さんって基本的に他店で購入したバイクのメンテナンスはしないんですよ。ネットで購入した方は自分のハーレーをフォローしてもらえる場所がなくて、乗り続けることができなくなる……なんてこともない話ではありません。「同じバイク好き仲間が困っている時にサポートできたら」という思いも、私が起業してショップを開こうと思った理由のひとつです。
――ショップオープンまでどのくらいの期間がかかりましたか?
床波:おかげさまでスムーズに物事が進み、勤めていた会社を退職してから5カ月ほどでオープンに至りました。ひとつのことに向かって走り出したら夢中になってしまう……という性格的なものもあるかもしれません。ずっと店に泊まり込んで準備をしていたので。
――どういったご縁で、西日本シティ銀行に融資のご相談をいただいたのでしょうか?
床波:北九州で生まれ育ったので、昔からずっと「銀行といえば西日本シティ銀行」という感じで、最初に相談しました。小学生の頃から持っている通帳をずっと使っているので安心感があります。融資の際に担当してくださった西日本シティ銀行の山口さんは、今でもよくお電話をくださるので、本当に些細なことでも何から何までご相談しています。でも、経営状況の……というよりは、「元気ですか?」とか「ハーレーに興味がある人がいて」といった普通の会話が多いかもしれません。
ハーレーを通じて人と人がつながれる場所に
――オープンしてまだ1年未満ですが、いかがですか?
床波:SNSを見てご来店いただくお客さまもいれば、バイク仲間から「良いショップがあるよ」と聞いて来たというお客さまもいらっしゃいます。まだ1年経っていないというのに、口コミや紹介でたくさんのお客さまにお越しいただいています。
子どもは2歳になりましたが、まだ小さくて大変な時に起業する私を支え、毎日お弁当を作って送り出してくれる妻には感謝しかありません。偶然にも妻のお父さんがバイク乗りなので、私の仕事に対しても応援してくれているのがうれしいですね!オープンの時はバイク仲間といっしょに大きな花輪を贈ってもらい、感激しました!
――ショップ運営に関する床波さんのこだわりをぜひお聞かせください。
床波:ハーレーという"もの"を販売するショップではありますが、そのハーレーに乗るのはお客さまという"人"。だから私は、"人"を一番大切にしたいと常々考えています。これからもずっと"もの"を販売することよりも、お客さまという"人"とのつながりを最も大切にしていきたいです。


そうした想いで月に1度開催しているのが、お客さまとのツーリング。初めて顔を合わせるお客さま同士がそのツーリングを通じて知り合い、仲間の輪が広がっていくのがとても楽しいですよ。男女問わず17歳から80歳に近い方まで、幅広い世代のお客さまがショップに来てくださるので、お客さまとのコミュニケーションを楽しみながら仕事をしています。
TOKO MOTOR CYCLEについて
■会社概要
会社名:TOKO MOTOR CYCLE
所在地:北九州市小倉南区若園4丁目13-33
Instagram:@hidehirotokonami
設立:2025年7月7日
代表:床波 英浩
■事業内容
ハーレーダビッドソンのカスタム、車検代行など
■問い合わせ先
電話:080-1742-7748
お知らせ
▷Fukuoka Growth Nextでは西日本シティ銀行スタッフが毎週水曜日常駐しています。創業に関するご相談も承っていますのでお気軽にお越しください。
▷福岡市と北九州市には創業期のお客さまをサポートする専門拠点『NCB創業応援サロン』を設置していますので、こちらにもお気軽にお越しください。
[NCB創業応援サロン福岡]
福岡市中央区天神2-5-28 大名支店ビル7階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-713-817
[NCB創業応援サロン北九州]
北九州市小倉北区鍛冶町1-5-1 西日本FH北九州ビル5階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-055-817

◎コワーキング施設「Zero-Ten Park DAIMYO」
西日本シティ銀行・大名支店ビルの5階、6階にコワーキング施設「Zero-Ten Park DAIMYO」ご利用受付中!
>>詳細はこちらをご確認ください
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Writer
プランナー、編集者、ライター、ディレクター
大学卒業後、印刷会社に就職し『FUKUOKA STYLE』編集部に所属。独立後は企業や官公庁、大学などの広報物の編集・取材・ライティング等に携わる。現在は福岡市内でクリエイティブオフィス「shirotoiro」を運営。プランナー・編集者・ライター・ディレクターとして活動しながら、エステサロン「momotoiro」の運営も行う。食べることが大好きですが、グルメライターではありません。
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