インターネットとスマートフォンが普及した現代社会において、Web集客はビジネスにおいて重要な集客方法の一つになりました。 そこで本記事ではWeb集客の種類と効果的な活用方法について、初心者でも理解できるように基本から解説していきます。
Web集客とは?
Web集客とはインターネットを利用した全ての集客方法のことを指します。身近な例を挙げると、Googleなどの検索エンジンを利用してホームページなどに訪れたり、動画サイトで流れてくる広告などもWeb集客の方法の一部です。
多くの人がスマートフォンなどを利用しインターネットにアクセスする現代において、Web集客は日本のみならず世界中で重要度の高いものになってきています。
また、リアルでの集客と比べると比較的コストがかからず、費用対効果が高くなりやすいのも特徴です。その反面、多くの会社や個人が参画してくるので基本的な対策はもちろん、それ以上の施策をする必要がある場合もあります。
Web集客のうち代表的な手法とされる5つについて、ここではご紹介したいと思います。
Web集客方法の5つの種類
自然検索流入(organic search)
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからサイトにユーザーが訪れることを自然検索流入(organic search)といいます。
自然検索流入を増やすための施策はSEO対策と呼ばれ、Web集客において基本的な方法の一つとされています。
メリット
自然検索流入によるWeb集客手法のメリットは大きく二つ、上位表示させること自体は無料でできること、もう一点は、一度軌道に乗り上位表示されるようになると、その集客効果は年単位に及ぶ長期間にわたることです。
検索エンジンでは、各社がそれぞれの独自のアルゴリズムを用いて、検索キーワードに対して順位を決定して表示しているため、上位表示させることに対して費用はかかりません。
また、長期的に多くのユーザーを獲得できる手法のため、とくに記事コンテンツを用いながら継続的に対策をしていくことで効果が大きくなります。自然検索対策向けのコンテンツのことが集客資産と呼ばれることがあるのはそのためです。
このような特徴から、自然検索対策は、Web集客方法のなかでも最初に取り組むべき方法と言えるでしょう。その上で、自然検索流入を軸として他の方法を合わせて施策をしていくことがWeb集客の基本となってきます。
デメリット
無料で集客ができる夢のようなWeb集客の方法ですが、結果が出るまで長い時間がかかるというデメリットがあります。一般的にサイトを製作して、検索エンジンに評価されるまでには最低2~3か月はかかるといわれています。
また、無料で多くの人が参入がしやすいためライバルが多くなる傾向があります。上位表示を獲得するためには基本の対策だけでなく専門の知識や施策が必要になってくるようなケースも存在するので注意が必要です。
有料検索流入(paid search・リスティング)
有料検索流入(paid search)とはGoogleやYahoo!などの検索結果の上下に存在する広告枠にお金を払ってサイトを表示、クリックに繋げるWeb集客の方法です。一般的にリスティング広告と呼ばれる施策になります。
この広告枠は入札方式で料金が決定するため、予算に余裕がある時や、すぐにでも成果を向上したい際には非常に有効な方法になってきます。また、新規事業を開始したばかりで他のWeb集客が難しい時期などにも活躍します。
メリット
有料検索流入の一番のメリットは早いタイミングで効果が出ることです。広告枠の入札さえ完了すればすぐにでも検索結果に表示され、そこからユーザーをサイトに集客することができます。
デメリット
即効果が出るので魅力的に映るリスティング広告ですが、広告を出稿している間はお金を払い続ける必要がある事と、資産になりづらい事がデメリットとして挙げられます。最悪の場合赤字になってしまします。
また、キーワードの選定も重要です。そのため自社の商品を魅力的に思ってくれそうなユーザーが検索しうるキーワードに適切にリスティング広告を出稿する必要があります。こういった手法は初心者では難しいので注意が必要です。
SNS流入(social)
SNS流入(social)とはその名の通りSNSからサイトにユーザーが訪れるようなWeb集客の方法です。自社のアカウントを見て、興味を持って訪れてくれたユーザーは勿論、SNS内で流れている広告から流入した場合もここに当てはまります。
SNSの特性から、自然検索流入や有料検索などと比べるとより信頼や興味を持って訪れてくれる場合も多いことが特徴です。応用になりますが、この導線を利用したマーケティング方法としてインフルエンサーマーケティングと呼ばれる手法も存在します。
メリット
SNS流入のメリットとして先に挙げたより興味・関心を持って訪れるユーザーが多いことが挙げられます。興味・関心が高い状態でサイトを訪れることでサービスを利用し、優良な顧客になる可能性が高いことが最大のメリットと言えます。
また、商品やサービスを気に入ってくれた場合ユーザー自身のSNSで拡散をしてくれる場合もあり、1ユーザーを起点にして多くの人をWeb集客できる方法です。
デメリット
SNS流入の独特なデメリットとしては炎上リスクがあります。炎上とはSNS内での投稿が社会的に不適切であったり、誤った情報などであった際にその投稿が炎が燃え移るように拡散してしまい、結果的に自社のブランディングを大きく損ねる可能性があります。
炎上を回避するためには高いネットリテラシーが必要です。SNSは日本のみならず世界中の多くの人が見ていることを忘れずに、品行方正なアカウントの運用をしていくことが重要になってきます。
外部サイト流入(refarral・被リンク)
外部サイト流入は一般的にリファラル(refarral)や被リンクと呼ばれ、外部のサイトに載っている自社のサイトのURLをクリックして流入する方法です。ポータルサイトと呼ばれる紹介をメインにしているサイトから流入する場合もこれに当たります。
また、外部サイトに記事広告という形でWeb集客を狙うこともできます。記事広告とは他のサイトに自分のサイトの紹介記事等を書いてもらうことで、記事広告を利用することで自然に他のサイトのユーザーにPRすることができます。
メリット
外部サイト流入は他のサイトに掲載してもらうだけで流入が狙えるので初心者でも手軽にWeb集客が狙える方法になります。登録自体が無料であるにもかかわらずリンクを載せてもらえる場合もあるので、積極的に取り組んでいけると良い手段です。
更に、Googleの評価基準から外部サイトに多く被リンクが存在することでサイト自体の評価が上がる傾向があります。そのため、自然検索流入と合わせて施策をしていくことで多くの流入の向上が見込めます。
デメリット
手軽にWeb集客に繋げる外部流入ですが、その分評価の低いサイトやユーザーに不利益なサイトなどに被リンクが掲載されてしまう可能性があります。その場合、検索エンジンからの評価だけでなくユーザーに不信感を抱かれてしまう場合もあるので注意が必要です。
また、過剰な記事広告などを続けるとユーザーからステルスマーケティングと捉えられてしまう場合もあります。そうすると不信感が生まれてしまうので注意が必要な方法になります。
直接流入(direct)
最後のWeb集客の方法は直接流入(direct)になります。直接流入はユーザーがサイトをブックマークに入れてそこからアクセスしたり、QRコードを読み込んでアクセスした場合などです。
メリット
直接流入で訪れるユーザーはすでにサイトの顧客になっていたり、わざわざQRコードを読み込んでアクセスするような、かなり関心の高いユーザーである可能性が高いです。
デメリット
関心度の高いユーザーを集めやすいWeb集客方法の直接流入ですが、その反面初心者にはハードルが非常に高いのも特徴です。顧客のファン化には質の高いコンテンツを投稿し続けていく必要があり、コンテンツの作成は多くの工夫を凝らす必要があります。
Web集客の方法
自然検索流入(organic search)
有料検索流入(paid search・リスティング)
SNS流入(social)
外部サイト流入(refarral・被リンク)
直接流入(direct)
Web集客でおすすめの施策方法
自然検索流入(SEO)を軸にしたWeb集客方法がおすすめ
自然検索流入は資産性が高く、一度確立すれば長期間集客ができる方法です。そのため、最初は自然検索流入を軸にWeb集客を展開するのがおすすめです。自然検索流入を増やす為にはコンテンツは勿論、検索エンジンで上がってきやすいようなサイト作りが必要です。
初心者でも自分の知識を活かして充実したコンテンツの内容を作り出すことはできますが、検索上位に表示されるような記事の構成にするのは難しいです。効果を最大限発揮するにはプロの力を借りるのも良い方法の1つだと言えます。
いくつかの方法を組み合わせてWeb集客に繋げる
Web集客全体の特徴としてそれぞれの方法で相乗効果が生まれることが挙げられます。例えば、自然検索流入でサイトを訪れてくれたユーザーがファンになることで、次回以降直接流入から何度もサイトを訪れることに繋がります。
そのためにもまずは自然検索流入が見込めるような方法を施策し、それを軸として他のWeb集客方法でもユーザーを獲得する流れが大切です。これから集客を伸ばしたい初心者の方はまずは自然検索流入に注力することを強くおすすめします。
Web集客の方法まとめ
Web集客の概要から効果的な活用方法までご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?これまでの知識はもちろんですが、それを踏まえて目的に応じたWeb集客の手段を選んだり、対策をしていくことも大切です。
また、多くの場合自然流入を始めいくつかのWeb集客方法を組み合わせて施策することで相乗効果を得ることができます。その為、1つのWeb集客方法だけでなく組み合わせて施策していくことで高い効果を得られることでしょう。
時代と人にフィットしたテクノロジーで、企業のコアを作る「人」に寄り添ったソリューションを提供する会社。「Kurashi-no」「folk」「BELCY」等メディアの運営や、CROプラットフォーム「MATTRZ CX」及びSEO対策CMS「MATTRZ Base」の開発・運営を行う。