160名のシェフが作り上げた上質な日常調味料、無添加「キセキの雫 旨味ポン酢」。
ECサイトで話題を呼んでいる明徳庵の無添加「キセキの雫 旨味ポン酢」ってご存知ですか?10日間で15000本を完売したり、モンドセレクションでは初回エントリーで食品部門の最高金賞を受賞したりするなど、なんとも魅力的な商品なのです。本日はその生みの親でもある株式会社明徳庵 商品企画開発担当の松井宗仁取締役(39歳)に商品誕生の秘話を伺いました。
ウェディング業界、コロナ禍の一年を聞く。|アイケイケイ株式会社 村田裕紀代表取締役社長

―株式会社明徳庵は昨年2020年に設立されたそうですが。
株式会社明徳庵は全国19店舗で「ララシャンス」をブランド名としてウェディング事業を行なっているアイケイケイ株式会社の子会社です。
―どのようにしてこの「キセキの雫 旨味ポン酢」は誕生したのですか?
私は社内でいままでいろんなビジネスプランを出してきました。その中で実現できたのが明徳庵の設立です。弊社の「料理」はウェディング業界では以前より評価が非常に高かいのが強みでした。この料理という強みをウェディングにご参加頂くゲスト以外のお客さまにも届けたいと思ったのが始まりです。
その構想から2019年の年始に会社に新事業立ち上げの提案をし、10月にはIKK初の食品事業部をスタッフ2名で作りました。弊社の「料理」が高い評価を頂いているポイントの一つは「和洋折衷」のメニュー構成です。和・洋を問わず、私たちの料理の美味しさをいつ、どこでも楽しんで頂けるためにはどのような商品がいいか迷っている中、ドレッシングやポン酢など、日常調味料でお客さまの美味しい暮らしに役に立ちたいということで企画を考えました。何より私たちには全国各地の店舗で実力のある160人のシェフ・パティシエの人財がいましたので、数多くの試行錯誤ができ、自信をもってお勧めできる商品を無添加で作り上げることが出来ました。
「瞬間」から「いつも」へお客さまの「美味しい暮らし」に役立つために
―思いのほか、開発に苦労されたとのことですが。
160名の実力のあるシェフ・パティシエがいることは私たちの強みだと思います。みんなで改良に改良を重ねていきました。

ミシュランをとっているシェフや料理の世界コンテストで銀メダルを取ったスタッフなど優秀なシェフが集まっていて開発も得意です。ただ、最終量産段階に入った時、思っていなかった課題が現れてきました。彼らは披露宴などすぐ作って、すぐ出す(食べて頂く)というスタイルの料理は得意ですが、3か月、6ヶ月と日持ちがする食品を作るノウハウはなかったのです。
ここで、創業100年以上を誇る長い歴史を持つ醤油蔵さんにお声掛けをし、コラボレーションすることにしました。信頼性と安定性がとても高く、「こだわりのものを創る」という同じ職人精神で通じ合い、とても頼りになりました。
しかし、緻密な計算をしてレシピを作っても、商品を作ってみると釜が違う、醤油が違うなどシェフ本来の味ができなくて、なんどもシェフと製造場に通って試作を繰り返しました。一日3往復するときもあり、作った味わいを再現する、そして量産化する工程はすっごく大変でした。

モンドセレクションで最高賞を
―いよいよ完成したのですね。
そうしてようやく商品を作り上げるのですが、私たちは食品メーカーとしての経験が全くなかったため、「いい商品」はどう作れるか?ということで悩みました。そこで知ったのが「モンドセレクション」という品評会です。
モンドセレクション出品は「いい商品」を創ることを目指すにあたって、非常に勉強になる経験でした。モンドセレクションの評価基準は「味」だけではなく、商品の情報はお客さまに伝わりやすいか、パッケージの形態はどうか、見た目はどうかなど、様々な「商品としての価値」が問われます。このように公表されているモンドセレクションの評価基準を参考にしながら、実際のお客さまが手にして、使用されることをイメージしながら商品の細部を改良し続けました。
結果は万能日和エントリー5商品全てが金賞受賞。味、原材料、デザインでの高い評価でした。「キセキの雫 旨味ポン酢」に至っては最高金賞をいただきました。初回出場で食品部門最高金賞を取るという確率は過去数年間の事例で数えると3.3%以下で、奇跡的な評価と聞き改めて驚き、非常に嬉しかったです。
10日間で15000本を完売。
次はテスト販売です。2020年の夏に15000本を作りました。広告一切なしで、ほぼスタッフの口コミだったんですが、たった10日間で完売したんです。1本1000円する商品なのですが、購入されたお客さまの声も好評でとても手応えを感じました。
―10日間で15000本の完売とは、喜びもひとしおだったのではないですか?
大変うれしかったですが、想定外の大変さもありました。今度は販売方法が課題として出てきたのです。当初はECサイトも整備できておらず、アナログな受注対応でしたので、受注処理をするよりも受注がどんどんは入ってきて、スタッフ2名では到底処理できる量ではなく、他部署の沢山のスタッフに協力してもらいました。入社して一番大変な出来事だったかもしれません。まあ嬉しいことでしたけれど(笑)。
―今後の展望をお聞かせください。
玉ねぎドレッシングが好評ですので、それに続く新たなドレッシング商品の開発に取り組んでいます。また当初「キセキの雫旨味黄金醤油」は味の観点から無添加ではなかったのですが開発を進めて無添加に成功しましたので、リニューアルするように切り替えています。
そしてこれからのことですが、オンラインショップでの販売ですので海外からの注文にも視野を入れ海外バイヤーさんに向けてもアプローチを進めています。国内だけでなく海外の方にも日本の調味料を楽しんでいただきたいと思っています。
食に楽しさを求める方がいらっしゃる限り、私たちはもっともっといい商品を創り続けていきます。食べる楽しみ、作る楽しみ、見る楽しみなど、「美味しい暮らし」に役に立つブランドとして成長していきたいと思っています。



まとめ
今作って、今出すというスタイルの料理と日持ちがする量産の食品を作る違いは思いもかけない苦労のお話でしたが、そんな中で誕生した上質な調味料。家庭で料理を作る楽しみ、食べる楽しみ、そして食卓が華やぐのにひと役かってくれる一品ですね。何よりアイディアマンの松井取締役の情熱とシェフ160名の技が集結して作られた調味料はこころ強いです。

Writer
西日本シティ銀行
renew編集部は西日本シティ銀行・デジタル戦略部内の編集チームです。福岡・九州のビジネスに寄与できるようさまざまな情報を発信していきます。
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