「ドローンだからできること」を一手に担う|株式会社BLUE DRONE WORKS 奥江喬之さん

トラック運転手として長年活躍してきたある日、突然訪れたドローンとの出会いがきっかけで興味を持ったことが転機に。今ではドローンを活用したさまざまな業務を行う株式会社BLUE DRONE WORKSを設立し、愛する地元・北九州への地域貢献も目指す奥江喬之さんをインタビュー。起業までの物語や今後の目標など、さまざまなお話を伺いました。
■プロフィール
株式会社BLUE DRONE WORKS
代表取締役 奥江喬之(おくえ たかゆき)さん
福岡県北九州市出身。短大卒業後、運送会社に24年間勤務。毎日のように長距離運転を行う中、ドローンに興味を持ち学校で学ぶ。その後、ドローンスクールの先輩に誘われ、ドローンを使った農薬散布事業を手伝いながらトラック運転手を続けていたが、事業を引き継ぐこととなり、2023年12月に株式会社BLUE DRONE WORKSを設立。
目次
物足りなさを感じる日々の中、突然訪れたドローンとの出会い
――会社を設立する前は、どのようなお仕事をされていたのですか?
奥江:24年間ずっと長距離のトラック運転手として働いていたんです。できるだけ高速道路を使わずに下道を走ったり、眠る時間もあまりなかったり…という過酷な環境で仕事をしていた時代もありましたが、運転が好きだし、荷物を約束の時間までに運べたときの達成感も好きでやりがいを感じていました。でも、少しずつ環境が改善され、高速道路にも乗れるようになり、フェリーに乗って運ぶことも増えてきて、どこか物足りなさを感じてしまったんですね。「何かほかにできることはないかな」と考えるようになっていたときに、たまたまラジオから流れてきたドローンの話題に興味を持ちました。それからいろいろと調べているうちに、「ドローンってすごい、ドローンっておもしろい」というワクワクが止まらなくなっていったんです。
――ドローンの知識と技術はどうやって身につけたのですか?

奥江:将来どうするか、本当にドローンを仕事にするかなどは何も決めていませんでしたが、「とにかく一度きちんと勉強しよう」と決意、2021年にドローンスクールに入学することにしたんです。ビジネスに特化したスクールを選び、操縦はもちろん法律などについても学びました。ドローンは覚えなければならないことが多く、想像していたよりも大変だった気がします。まだトラックの仕事は辞めていなかったので、有給を取って朝から夜までみっちり勉強。私は北九州に住んでいるのですが、スクールは福岡市内だったので、連日泊まり込んで通いました。コロナ禍でホテルが安かったからできたことだなと思います。
ドローン学校での出会いがきっかけで、念願の仕事をスタート
――農薬散布の業務に興味を持ったきっかけは何ですか?
奥江:妻の祖母が島根の田舎で農業をしていて、いつもおいしいお米を送ってくれるんです。でも、もう腰も曲がっていて農作業がとても辛そう。「何か手伝えることはないか」と考えていたところ、ドローンで農薬散布ができるという話を耳にしました。その技術を持っていれば、私にも祖母の農業を手伝えるのではないかと考えたとき、ドローンというものに大きな可能性を感じたんです。その後、ドローンスクールの先輩から「ドローンの農薬散布の仕事をすることになったから、いっしょにやりませんか?」と誘っていただき、卒業してすぐに念願の農薬散布をすることに。でも、この時点でもまだトラック運転手は続けていて、ドローンの仕事が入ったときは有給を取って対応していました。
――会社設立までの経緯を教えてください。

奥江:夏になるとトラックの仕事を休んで農薬散布を手伝うようになって2年が経ったころ、転機がありました。私に農薬散布の仕事を手伝わせてくれていたドローンスクールの先輩から、「この事業をそのまますべて譲る」という話をいただいたんです。ずっと「ドローンでやっていきたい」という思いがありながらなかなか踏み出せずにいましたが、それをきっかけに勤務していた運送会社を退職。経営の経験も営業の経験もない私でしたが、2023年12月に株式会社BLUE DRONE WORKSを設立し、現在に至ります。
「北九州でドローンといえば…」といわれる会社にしたい
――現在の業務内容や今後の展開について教えてください。

奥江:譲り受けた農薬散布の仕事は夏の間の1~2カ月だけなので、年間通して行える他の仕事を探す必要がありました。そこで、赤外線カメラを搭載したドローンを購入し、赤外線建物診断技能師の資格も取って建物の外壁調査を始めることに。その当時、老朽化した建物の壁が崩落してけが人が出てしまう事故があちらこちらで起こっていたんです。少しずつお話をいただけるようになり、赤外線カメラ搭載のドローンが活躍するようになってきました。

ほかにも、空撮や野焼きの際にドローンで人がいないかなどを監視する仕事など、さまざまなお声掛けをいただくようになり、ドローンの可能性をますます感じているところです。
――会社としての目標は何ですか?
奥江:私は生まれ育った地元・北九州が大好きなので、ドローンの仕事を通して北九州に貢献していくことが目標です。ドローンは倒壊した建物の中にいる人を見つけるなど、災害時にも活躍できる頼もしい航空機。北九州市と無人航空機による災害対策活動に関する協定を締結し、万が一の際にはまちのために活動できるよう準備しています。
今後の展開のひとつとして、ドローンを使って工場の屋根に遮熱材を塗布する事業などを考えています。ドローンを使えば、これまでは多額の費用を使い、怪我などのリスクを負って人の手で行っていたことを安価で安全、かつスピーディーに対応できるのが魅力。さまざまなことに挑戦し、「北九州でドローンといえばBLUE DRONE WORKSだよね」といわれる会社に成長させていきたいです。

株式会社BLUE DRONE WORKSについて
■会社概要
会社名:株式会社BLUE DRONE WORKS
所在地:福岡県北九州市小倉北区高峰町9番6-402号
設立:2023年12月
代表取締役:奥江喬之
■事業内容 ドローンを活用した農薬散布・撮影・防災等の事業
■問い合わせ先 093-600-4005
kitaqdrone@blue-d-w.com
お知らせ
▷Fukuoka Growth Nextでは西日本シティ銀行スタッフが毎週水曜日常駐しています。創業に関するご相談も承っていますのでお気軽にお越しください。
▷福岡市と北九州市には創業期のお客さまをサポートする専門拠点『NCB創業応援サロン』を設置していますので、こちらにもお気軽にお越しください。
[NCB創業応援サロン福岡]
福岡市中央区天神2-5-28 大名支店ビル7階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-713-817
[NCB創業応援サロン北九州]
北九州市小倉北区鍛冶町1-5-1 西日本FH北九州ビル5階
平日:9:00~17:00
TEL:0120-055-817

◎コワーキング施設「Zero-Ten Park DAIMYO」
西日本シティ銀行・大名支店ビルの5階、6階にコワーキング施設「Zero-Ten Park DAIMYO」ご利用受付中!
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Writer
プランナー、編集者、ライター、ディレクター
大学卒業後、印刷会社に就職し『FUKUOKA STYLE』編集部に所属。独立後は企業や官公庁、大学などの広報物の編集・取材・ライティング等に携わる。現在は福岡市内でクリエイティブオフィス「shirotoiro」を運営。プランナー・編集者・ライター・ディレクターとして活動しながら、エステサロン「momotoiro」の運営も行う。食べることが大好きですが、グルメライターではありません。
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