
近年、気候変動問題が重要視されるようになり、各企業を取り巻く環境が大きく変化しています。SBT*のような脱炭素にかかる目標数値を掲げ、具体的な取り組みを推進する日本企業は増加しており、2030年以降は、脱炭素に取り組む企業があたり前になると予想されています。
そこで、脱炭素に真剣に取り組んでいる企業の担当者に、取り組み内容や現在抱える課題、今後の展望についてお尋ねしました。
*Science Based Targetsの略で、企業が設定する「温室効果ガス排出削減目標」の指標のひとつとなる国際的なイニシアチブです。
Q:脱炭素に向けた貴社の取り組みについて教えてください
運送業を営む弊社は、西日本シティ銀行の「フォレストライク融資」を機に、脱炭素化を主観的な課題として捉え始めました。現在は3つの柱で取り組んでいます。1つ目は輸送ルートの最適化で、着荷主様の協力のもと、直行便への切り替え等により年間84tのCO2削減を見込んでいます。2つ目は太陽光発電を利用した車両の燃費向上、3つ目は基幹システムによる排出量の可視化です。数値の可視化により、従業員の意識定着とやりがいの醸成を図っています。
▲(左)温室効果ガス削減宣言書、(右)カーボンクレジット償却証書
▲記念盾Q:現在感じている課題や、今後の展望についてお聞かせください
▲藤野運輸興業株式会社 代表取締役 藤野貴之さま最大の課題は、車両の電動化コストです。最新の水素燃料電池大型車は従来車両の約8.5倍と高価で、現状のインフラでは運賃転嫁も難しく、導入の現実味が薄い点に苦慮しています。今後は「脱炭素は経費削減・利益確保に繋がる」という持論のもと、燃料費削減で得た利益を従業員の賃金向上に充て、人材確保や企業価値向上に繋げる好循環を目指します。まずは可視化を徹底し、協力会社とも成功事例を共有しながら、業界全体の持続可能な一歩を追求していく展望です。
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renew編集部は西日本シティ銀行・デジタル戦略部内の編集チームです。福岡・九州のビジネスに寄与できるようさまざまな情報を発信していきます。
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